オーダーシャツのすすめ

オーダーシャツのすすめ


オーダーシャツ クールビズ

クールビズがスタートして1ヶ月以上が過ぎ、ネクタイをしない方が多くなっています。スーパークールビズも提唱されポロシャツやジーンズがOKの職場も見受けられ、ビジネススタイルのカジュアル化が進んでいます。
でも、クールビズの主役はドレスシャツ、貴方のシャツ姿は周囲からみられています。
そんな時、スッキリと身体にフィットしたシャツ姿は周囲の好感を得られると思います。「既製シャツで十分だよ!」とお考えの方も多いかと思いますが、なぜオーダーシャツをすすめるかをご案内させて頂きます。

<< 目次 >>

  1. 1.シャツの起源
  2. 2.オーダーシャツのフィット感
  3. 3.オーダーシャツの裄丈
  4. 4.シャツをスッキリ見せるコツ

1.シャツの起源

シャツの起源
シャツの起源
シャツの起源を調べると、古代ローマで着用されていたチュニックまで遡ります。チュニックとは、映画「ベンハー」や「テルマエ・ロマエ」で見られるような頭から被る、現代で言うワンピースのような形状の衣服です。それがだんだんと変化してヨーロッパ中世期には、ボタンや襟・袖口などが付加されるようになり、現代のシャツの形状に近づいてきました。
当時、シャツを着用できるのは上流階級に限られていて、シャツの前立ての男女差(男子用は右前、女子用は左前の別)も、この時期に由来すると考えられています。そのころ女性で釦のついた服を着ることが出来るのは、かなり高貴な身分の人だけでした。したがって服を着るときは召使の人が服を着せてくれるわけで、他人の服の釦を留めるときには右側が上前になったほうが止めやすかったという事です。

 

ルネサンス期になるとシャツの装飾化(フリルやスリットで装飾したシャツ)が貴族階級の間で流行しました。その後、シャツは簡素化への道を進み始めフリル等の装飾は次第に姿を消しました。19世紀には現代シャツの形式がほぼ確立し、シャツは上流階級だけでなく広く民衆が着用する衣服として定着していきました。

 

ヨーロッパではシャツは下着として人前でのシャツ姿はNGですが、日本ではクールビズもあってシャツ姿が定着しています。
スッキリとしたシャツ姿は周囲の目にも爽やかに映ります、身体にフィットしたシャツを着るコツをこの後ご紹介します。

2.オーダーシャツのフィット感

オーダーシャツのフィット感
オーダーシャツのフィット感
皆さん、既製品のシャツを買う時にサイズはどうしています?
カジュアルシャツなら「SML」、ビジネスシャツなら「首回りと裄丈」を基準に選んでいるかと思います。

 

そのシャツはフィットしていますか?

 

ビジネスシャツの場合、「首回りと裄丈」は自分に合ったサイズを選ぶのでフィットしてると思いますが、バストやウエストはどうでしょうか?スリムタイプやレギュラータイプ、背の高い方用のトールサイズとバリエーションは有りますが、自分の欲しい生地とデザインでは中々ピッタリのサイズは無いのではないでしょうか?

 

ちなみに、JIS規格で定められている体型区分はバストとウエストの差が20cmのJ体型から、差寸無いE体型まで10種類が有り、更に身長毎に細かく分けられています。とても既製シャツだと全部のサイズに対応は出来ません。
それ以外にも既製シャツですと1つのサイズで色々な方が着れるように、ゆとりを多くしているケースが多いようです。特にウエスト周りのフィット感でシャツ姿の見た目は随分変わるので、上の写真をご覧ください。

 

点線で囲ったウエスト周りの感じが随分と違うのが分かると思います。「ゆったり」に関しては「タイト」「標準」より腕周りのゆとりが有るので全体的にゆったりとした雰囲気になります。

 

また、ウエスト周りだけでなく腕の太さは年齢と共に変化します。歳を取ると若い頃より腕が細くなる事が有るので、知らないうちに腕周りのゆとりが大きくなっていることもあります。
オーダーシャツなら「首回りと裄丈」だけでなく、バスト・ウエストや腕周りも調整できるので、お好みのフィット感でお仕立て可能です。ぜひお試しください。

3.オーダーシャツの裄丈

オーダーシャツの裄丈
オーダーシャツの裄丈
シャツの裄丈のジャストサイズを説明するのに、先ずカフス廻りのサイズについてお話しします。
皆さん、既製品のシャツを買う時にカフスのサイズを意識していますか?

 

既製の場合、左右は同じ大きさで作られています。また、時計をする事も有って、ゆとりが多めに作られているケースが多いかと思います。

 

極端な例ですが、カフスボタンを留めたままでシャツに袖を通せたことありませんか。その場合は明らかにカフスサイズが大きすぎます。
カフスサイズが大きいシャツで、着た時に手の甲までずり下がったりした事ありませんか?
また、手を下げた時にジャストの長さだけど手を上げたりすると短く感じたりした事も有りませんか。
カフスのサイズは腕を下げた時に親指の付け根で止まるぐらいのサイズがベスト。そのサイズのカフスなら、腕の運動量を考えて裄丈を決めるられ着やすくて動きやすいシャツとなります。

 

目安としてはカフスを止めないで腕を下した時に親指の付け根ぐらいの長さが、運動量を考慮した裄丈になります。

 

また、時計の厚さも色々と有りますので、ダイバーウォッチのような厚い物なら1cm、クラシックで薄い時計なら0.5cm位を目安に、左右のカフスの大きさを変えるとよりフィットします。

4.シャツをスッキリ見せるコツ

身体にフィットしたサイズでシャツを仕立てるなら、ディテールにも気を使いましょう。

 

スッキリ見せるポイントを幾つか上げてみます。

4-1.ポケット

オーダーシャツのポケット
オーダーシャツのポケット
欧米ではシャツは下着から派生したもので、下着にはポケットは必要ないとされています。
また、実際に「ポケットのないシャツ」と「ポケットのついているシャツ」を比べてみると、確かにポケットのないシャツの方がスッキリしてカッコ良く見えます。

 

では「なぜ必要のないポケットがついたのか?」、3つの説をご紹介します。

 

1.米国発祥説
米国人は合理的考えを好み、本来のスーツスタイルにおける「シャツにポケットはつけない」と言う考えより、ポケットの持つ便利な面を取り入れたという説。

 

2.軍服ルーツ説
軍服(ミリタリーシャツ)起源が挙げられます。軍服の特徴は機能性を重視してポケットが多く付けられています。なかでもミリタリーシャツは収納用ポケットが多く、それが起源という説です。

 

3.ベストのポケット代用説
英国でワイシャツが誕生した当初、「ジャケット・ベスト・スラックス」がワンセットになったスリーピース・スーツが中心でした。しかし、第二次世界大戦後にアメリカにおいて「暑い」「動きにくい」という理由から、ベストなしのツーピース・スーツが誕生し流行しました。そこで、懐中時計などを収納していたベストのポケットの代用として、シャツにポケットをつけたという説。

 

欧米のビジネスマンの間では、スーツスタイルのマナーを見直す動きが有り、ヨーロッパ起源のクラシックなスーツスタイル(スリーピース・スーツ)や、どこへ行っても恥ずかしくないフォーマルなスーツスタイルが見直されています。シャツのポケットもそれに伴い、胸ポケットなしが主流となっています。(ボタンダウンシャツはドレスシャツでなくスポーツシャツの位置づけなので、ポケットがついていてもOK)

 

「普段、ポケットに物は入れないので、スッキリとしたポケットなしのシャツを着てみようかな・・・」と思った貴方、「ポケットなし」でスッキリしたスタイルで仕立ててみてはいかがでしょう。

4-2.背中のデザイン

オーダーシャツの背中のデザイン
オーダーシャツの背中のデザイン
シャツの後ろ姿にも気を配りましょう。背中の代表的なデザインは上の4つが有ります。
オーダーシャツの背中のデザイン
オーダーシャツの背中のデザイン

 

今までは動きやすさからサイドプリーツが人気でしたが、クールビズでシャツ姿が多くなるにつれスッキリしたノータックが人気となっています。

 

ここで注目が「背ダーツ」

 

背中の左右にダーツ(生地をつまんで縫い合わせたもの)を入れる事により、身体のシルエットに沿った立体的な作りになりフィットします。

 

また、ダーツの線がアクセントとなり背中のスタイルを引き締めて見せてくれますので、試してみてはいかがでしょう。

4-3.前立て

オーダーシャツの前立て
オーダーシャツの前立て
オーダーシャツの前立て
オーダーシャツの前立て

 

前立てとはシャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツで、もとは補強の為に付けられたものです。

 

「表前立て」は表側に生地が折り返えしてある仕様で、スポーティーなボタンダウンに代表されるデザインです。また、クールビズでネクタイを外した時の見た目が良いので、最近は一番人気のデザインです。

 

「裏前立て」は表の生地が裏側に回った仕様で、見た目がスッキリしてエレガントな印象になりイタリアやフランスのシャツに多いデザインです。
ポケットなしでスッキリさせるなら、ドレッシーな裏前立てがオススメです。


「HPでオーダーシャツって色々と出来るのを知って、作りに来ました!」と言って頂けるとスタッフも喜びますし、話も弾むと思います。
ぜひ、お近くのお店にお立ち寄りください。


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