センツァインテルノとは
センツァインテルノとは
クールビズの影響でビジネスシーンのカジュアル化が進み、ジャケスラスタイルを取り入れる企業も増えてきたと思います。「CASUAL BIZZ」が浸透していくにつれて、ビジネスにもカジュアルにもお勧めのジャケットを手に入れませんか。
キーワードは「センツァインテルノ」
あまり聞きなれない言葉かと思いますので、イタリア語の「センツァインテルノ」が生まれる背景となるイタリアのスタイル等を含めてご紹介をさせて頂きます。
<< 目次 >>
1.イタリアのスーツスタイル
スーツスのタイルというと、肩パットがしっかりと入ったカッチリとしたブリティッシュスタイルに対し、薄い肩パットやパットを省いた柔らかなイメージのイタリアンスタイル、それにアメトラに代表される、フロントダーツが無くウエストの絞りが緩やかなアメリカンスタイルが浮かぶと思います。
最近は柔らかなイタリアンスタイルが人気ですが、イタリアと言ってもナポリとミラノではスーツの特徴が違ってきます。
1-1.ナポリスタイルの特徴

そこで、肩パッドや芯地などの副資材を極力省略して、より快適なジャケットにするため工夫されてできたのが、ナポリ式のセンツァインテルノです。

「キートン」「イザイア」などが有名です。

そこで、肩パッドや芯地などの副資材を極力省略して、より快適なジャケットにするため工夫されてできたのが、ナポリ式のセンツァインテルノです。

「キートン」「イザイア」などが有名です。
1-2.ミラノスタイルの特徴

イタリアスーツの中でも、かっちりとしたシルエットが特徴のミラノスタイル。張りのあるスクエアショルダーにウエストを引き締めた仕立ては、ブリティッシュスタイルに近いものがあり、イタリアスーツとイギリススーツの魅力を併せ持ったスタイルになります。

「ゼニア」「ロロピアーナ」「ヴェルベスト」などが有名です。

イタリアスーツの中でも、かっちりとしたシルエットが特徴のミラノスタイル。張りのあるスクエアショルダーにウエストを引き締めた仕立ては、ブリティッシュスタイルに近いものがあり、イタリアスーツとイギリススーツの魅力を併せ持ったスタイルになります。

「ゼニア」「ロロピアーナ」「ヴェルベスト」などが有名です。
1-3.その他のスタイル
フィレンツェスタイル:肩幅はしっかりとしていますが、山なりに落ちていくようなナチュラルな仕立て。柔らかで丸みがあり、ウエストは適度に絞られ、メリハリあるテーラリングはエレガントさも感じられます。「リヴェラーノ&リヴェラーノ」
2.センツァインテルノとアンコン仕様
アンコン仕様という、ジャケットの肩パットや芯地などを最小限に留めた裏地を持たない軽い一枚仕立ての仕様は耳にされた事が有ると思いますが、センツァインテルノはそんなには聞いたことが無いかと思います。
どちらもを同じような仕様を示しているのですが、生まれた背景は両者は別の物となります。
2-1.センツァインテルノ

センツァインテルノは、ナポリのテーラーたちが得意としている技巧の1つで、特に日本ではマニカカミーチャと共に人気を博しているスタイルになります。
ナポリの世界トップクラスの技術を持った仕立て職人が「芯地や肩パッドを使用しなくても、美しいシルエットを再現するにはどうしたらいいのか」という課題に立ち向かい、型紙の工夫やアイロンワークを駆使した末にたどり着いた仕立てです。
※ アイロンワーク:平面の生地をアイロンを使う事で身体に合わせて立体的に仕上げる技術。生地は経糸と緯糸が90度に交わっていますが、45度、つまり斜めに力と熱を加えれば伸長します。日本では「クセトリ」と呼んでいますが、お客様の体型のくせに合わせて行う仕立て職人の技です。

センツァインテルノは、ナポリのテーラーたちが得意としている技巧の1つで、特に日本ではマニカカミーチャと共に人気を博しているスタイルになります。
ナポリの世界トップクラスの技術を持った仕立て職人が「芯地や肩パッドを使用しなくても、美しいシルエットを再現するにはどうしたらいいのか」という課題に立ち向かい、型紙の工夫やアイロンワークを駆使した末にたどり着いた仕立てです。
※ アイロンワーク:平面の生地をアイロンを使う事で身体に合わせて立体的に仕上げる技術。生地は経糸と緯糸が90度に交わっていますが、45度、つまり斜めに力と熱を加えれば伸長します。日本では「クセトリ」と呼んでいますが、お客様の体型のくせに合わせて行う仕立て職人の技です。
2-2.アンコン仕様
3.ビッグヴィジョンの提案するスタイル
イタリアのスーツスタイルとセンツァインテルノについて書いてみたのですが、参考になったでしょうか?
裏地・芯地・肩パット等を極力省略したセンツァインテルノの軽くて快適な着心地を、マシンメイドでお求めやすい価格でお仕立てする。この難しい課題に挑んで完成したのが「楽ジャケ仕様」です。
コンセプトは・・・
・軽やかで、柔らかな作り
・上品でくだけすぎない服の顔
・ハンドメイドのような入念仕立て
・オンもオフもコーディネート出来るデザインと素材
3-1.楽ジャケ仕様

肩周りや胸の辺りの美しいドレープ。通常、肩パッドをはじめ、胸の増芯、ボリューム感を出すためのフェルト等々の副資材を入れることで肩や胸回りのボリュームを出しますが、それらを一切使わずに表現したこのドレープ感。
マニカカミーチャ(雨降らし)と呼ばれる肩周りから、胸周りにかけてのフンワリ感が良い具合に仕上がりました。

肩周りや胸の辺りの美しいドレープ。通常、肩パッドをはじめ、胸の増芯、ボリューム感を出すためのフェルト等々の副資材を入れることで肩や胸回りのボリュームを出しますが、それらを一切使わずに表現したこのドレープ感。
マニカカミーチャ(雨降らし)と呼ばれる肩周りから、胸周りにかけてのフンワリ感が良い具合に仕上がりました。

ジャケットの顔となるフロントのラペルから裾にかけてのロールやカッティングによる美しいカーブ。袖もシャープなラインに仕上がっています。特に、第1ボタン近辺のラペルのロール感および裾に掛けてのラインで、高級感や色気を醸し出しています。しかし、これらは芯がないことで通常はペロンとなってしまいがちで芯ナシの仕立てではここが見た目の大きなポイントになります。

ジャケットの顔となるフロントのラペルから裾にかけてのロールやカッティングによる美しいカーブ。袖もシャープなラインに仕上がっています。特に、第1ボタン近辺のラペルのロール感および裾に掛けてのラインで、高級感や色気を醸し出しています。しかし、これらは芯がないことで通常はペロンとなってしまいがちで芯ナシの仕立てではここが見た目の大きなポイントになります。

実験室にあるフラスコのような、魅力的な曲線美。腰回りにフンワリ感を持たせたシルエットです。クラシコイタリア的な男の色気はこういった所からも醸し出されています。型紙に修正を加え、腰を包み込むようなシルエットに仕上げました

実験室にあるフラスコのような、魅力的な曲線美。腰回りにフンワリ感を持たせたシルエットです。クラシコイタリア的な男の色気はこういった所からも醸し出されています。型紙に修正を加え、腰を包み込むようなシルエットに仕上げました

クラシコイタリア的な味を出すために必要な無駄?とも感じられる、非常に手間のかかる総ステッチ。背中のステッチは縫い目を片倒しと呼ばれる手法により、見た目に段差が付いたような立体感と独特のメリハリを付けています。

クラシコイタリア的な味を出すために必要な無駄?とも感じられる、非常に手間のかかる総ステッチ。背中のステッチは縫い目を片倒しと呼ばれる手法により、見た目に段差が付いたような立体感と独特のメリハリを付けています。

Appleのスティーブ・ジョブズ氏が製品開発でこだわったのは、マシンの内側や裏側の見えないところの「美しさ」でした。
この一枚仕立て“楽”ジャケットも、アップル製品同様、裏側の仕上げに拘り、表同様に一針一針入念に仕立てて、美しい出来上がりになりました。

Appleのスティーブ・ジョブズ氏が製品開発でこだわったのは、マシンの内側や裏側の見えないところの「美しさ」でした。
この一枚仕立て“楽”ジャケットも、アップル製品同様、裏側の仕上げに拘り、表同様に一針一針入念に仕立てて、美しい出来上がりになりました。
袖を通した時の肩周りのフィット感やヒップ周りのドレープ感は格別です、是非お試しください。