CANCLINI(カンクリーニ)新柄入荷しました
CANCLINI(カンクリーニ)新柄入荷しました
CANCLINI カンクリーニのご紹介
コモは、イタリア共和国ロンバルディア州北西部にある都市で、コモ湖南端のほとり、スイスとの国境に位置する都市で、絹の産地として有名な場所です。
CANCLINIの生地はエルメスをはじめ、ゼニア、ディオール、ヴィトン、カナーリ等々世界中のセレブブランドに納入されている高級素材。日本でも伊勢丹メンズ館・阪急メンズ東京、等で販売された事をきっかけに人気に火がつき、国内では若者に圧倒的な人気のあるブランドです。
織りは平織りのブロードから綾織り、オックスフォード、ドビー織りまで各種取り揃えました。イタリアメーカーらしい、遊び心の有る柄もオススメです。
素材感は、光沢感が強くしなやかで肌触りが非常に柔らかいのが特徴です。特に、オックスフォードなどは一般的なオックスフォード綿とは次元の違う光沢感、肌触りで一度試してみてください。
カンクリーニの生地で仕立てたオーダーシャツは、きっと貴方のお気に入りの1着となる事でしょう。
FABRIC 生地のご紹介
※クリックすると説明と拡大画像のページに移ります。
価格とオプションのご紹介
オススメのオプションは「カスタム仕立て」です。CANCLINIの質感をグレードアップさせ、着心地もさらに快適になる仕立てです。
カスタム仕立てのご紹介
【襟の芯地(フラシ芯)】
シャツのお仕立では通常は縫製工程を楽にしてコストを下げる為に、接着芯という糊が付いた芯地を首周りに貼ります。しかし、これは素材を堅く感じさせますし、何より直接肌に触れる襟足の表側に堅い芯を張ると首周りにゴワ付き感が出て、着心地が悪化します。
そこでカスタム仕立てでは、フラシ芯という「生地と密着しない芯地」を使うことで首周りの快適性を追求しました。※厳密に言いますと仮接着芯と言い、当初は接着芯ですが数度の洗濯で糊が溶けその後はフラシ芯同様になる芯地を使用しています。
仮接着芯は、いずれ糊が溶け生地から離れてしまう芯地ですが、ビッグヴィジョンでは衿足の裏面(ネクタイが当たる側、肌に触れない側)に糊で仮接着芯を貼ることで、着用当初から芯地が首周りにできるだけ触れないように配慮しています。一手間多く掛かりますが、これによりネクタイが通る側がしっかりすることでネクタイ通しを良くし、一方で肌に直接触れる面は芯地が張っていないため肌触りが柔らかくなります。このやり方はイタリア的な物作りでよくやる手法ですが、一般的な製品は写真撮りの見た目を気にするため堅い接着芯を肌に触れる側に芯地を貼って仕上げる所がほとんどです。画像は、仕上がったばかりのシャツ。丸印のところが少しプカっと生地が浮いているのがお分かり頂けますか?これが衿足の首に当たる面に糊で芯地が付いていない証拠です。
カスタム仕立ての袖付けは、シャツのボディと袖を別々に作り、袖を少しずらしてボディに縫製しています。通常シャツの縫製では、見頃(胴体の部分)の裾から縫いはじめ、脇下まで来たところで、そのまま袖に移り袖先まで一気に縫い上げます。 このため見頃と袖の縫い合わせである脇下の部分は、1点で縫い合わさっています。これは、胴体の縫製と袖の縫製を一気に仕上げることで作業効率を上げるために行っているのですが、このやり方ですと着用する人の腕の向きと、シャツの袖の向きが合致していません。
人の身体は自然な状態で手は身体に対して少し前に位置していると思います。当然シャツの袖も少し前に向けて袖を付けた方が動きやすくなります。これを“袖付けを前振りにする”と言いますが、カスタム仕立てでは脇下部分の縫い合わせを画像のように2cm程度袖の前に付きます。これによって身体に合った自然な腕振りが可能になり格段に着やすくなります。作業効率は著しく悪化しますが、カスタム仕立てはこういった点にも注目してお仕立しております。
シャツの肩部分(ヨーク)を背中心を境に2つに割って仕立てた物をスプリットヨークと言います。廉価なシャツや生産効率重視のシャツではこの部分を1枚で仕立てますが、これですと生地の縦糸横糸の地の目と肩(背中)の丸みに合わず、フィット感や耐久性が劣ってしまいます。
ストライプ柄などのシャツが一番分かりやすいですが、背中を見て背中心で切り返しがあり、柄が真横ではなく腕の方向にやや斜めに入っているのがスピリットヨークの特徴です。
スプリットヨークにすると生地の縦糸横糸の地の目が肩(背中)の丸みに沿って腕を前に出す方向に向いているので、フィット感や耐久性が良くなります。また、ストライプ柄はバックスタイルを、よりエレガントに表現してくれます。
【3mm厚高瀬貝ボタン、ボタン千鳥掛け&根巻きボタン付け】
カスタム仕立てでは高級感の有る高瀬貝ボタンの厚み3mmの物を標準仕様で使用しております。
ボタン付けにもこだわりがあります。一般にシャツのボタン付けは「×」か「=」の字に留めることが多いですが、これを鳥の足のような千鳥掛けでお付けいたします。もちろん、これはミシンでは出来ないことでその作業は全て手作業で行います。
千鳥掛けにすることでボタンを留める中心点が僅かにずれ、ボタンに微妙な傾斜が付き、微妙な傾斜がボタンを付けやすくするという利点が生まれます。
また、「根巻きボタン付け」という、ボタンの裏側に軸を付けています。それにより、釦と生地の間に空間ができボタンが留め易く、取れにくくなるという利点も生まれます。
どちらも生産効率を上げるという発想からではなく、お客様がお召しになる時いかに快適にご着用頂けるか?
ということを考えた末に行き着いたのが「ボタン千鳥掛け&根巻きボタン付け」です。
他にも、こだわりの仕様が色々とあります。
【運針のこだわり】
運針とは3cmの中をどれだけの針数で縫うか?という基準ですが、通常の製品では16~18針で仕立てるのが一般的ですが、カスタム仕立てではこれをより細かく21~22針で縫うよう指導しております。縫製スピードは遅くなりますが、運針数が多くなる事により、強度が増し、衿やカフスに立体的な表情が生まれ高級感をもたらしてくれます。
【裾ボタンホール横穴】
身頃の一番下のボタンホールだけ、横穴カガリになっています。縦穴カガリだと、横の引っ張りに弱いので、特に引っ張られる この釦だけ横穴カガリにしました。
【ガゼット】
ガゼットとはシャツの裾で、前身頃と後身頃を縫い合わせる部分に付ける5角形の補強布を言います。その昔、縫製技術が未熟な頃、シャツは裾の縫い目から裂けることが多く、これを防ぐための補強です。ズボンの中で見えない部分ですが、こういった所まで気を遣ってお仕立しております。
以上、「カスタム仕立て」のご紹介です。
※価格はお仕立て上りの価格(税抜き本体価格)で表示しております。
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