盆踊り
盆踊り
こんにちは、渋谷店の三浦です。
連休中の方も多いかと思いますが、満喫していらっしゃいますか?
台風が近づいてきているようです。
交通機関に影響を及ぼす恐れもありますので、帰省中の方など移動される際充分お気をつけください。
誠に勝手ではございますが
当店は8/18(日曜日)まで夏季休業中です。
尚、8/19(月曜日)から通常通り営業致します。
何卒よろしくお願い致します。
スーツに限らず、生地の重さのことを、目付(めつけ)と言います。
この目付を見れば、春物スーツか、冬物スーツか?という判断もしやすいのです。
ちなみに、糸の太さが番手、原料の太さがsuper○○○’sという単位です。
ウール生地は、だいたい150センチの幅があります。
150センチ×1メートルの重さを、目付○○gと言います。
業界では、150センチの幅の生地は、ダブル幅と言います。
「だいたい…」というのが天然繊維ならではの表現で、目付けは生地を見てみると曖昧な表記になっています。
例えば、260g/290gという風に、いくつもの目付が書かれていることがあります。
実は生地というのは織り上がってから縮絨(しゅくじゅう)といって、湿らせ、圧力をかけたりする場合もあります。
例えばフランネルの生地は、縮絨をして綾織りの織り目を見えないようにします。
すると、最初は165センチで織られていても、152センチくらいまで縮むことがあります。
ウールは天然繊維なので、まさに生き物のように、その時々で動きます。
だから重さも一定ではなく、結構アバウトでそういう世界なのです。
日本で着るスーツで、ウールのスーツの場合はだいたい以下を目安に買うと良いと思います。
ウールスーツの目付
1mあたり
・春 230g
・夏 210g
・秋 260g
・冬 370g
と、ここで疑問
オールシーズンのスーツ生地の目付はどのくらいなのでしょう???
オールシーズンのスーツ生地というのは、とっても曖昧な表現です。
おそらくメーカーが作った表現で、
230gでもオールシーズンと言い切るかもしれないし、260gでもオールシーズンと言い切るかもしれないし…
簡単にいえば、春スーツを1年通して着るか?
秋スーツを1年通して着るか?
ということです。
コートの目付は、スーツとは違ってたくさんのウールが使われています。
とても分厚いウール・コートもあります。
ウールコートの目付はこんな感じです。
<一般的>・500g
<本格的>・800g
本格的な寒さを凌ぐ英国のウールコートというと、目付800gのウールメルトンなどもあります。かなり分厚く、縫うのが大変そう💧って工場のことを心配していまうくらい分厚い生地です。
カシミアコートの目付はざっくりとこんな感じです。
<軽い>400g
<普通>500g
<重厚>600g
カシミアコートは、実際に使用されているグラム数よりもずっと軽く感じると思います。
保温性も抜群なので、都心だと400gのカシミアコートでもちょっと羽織るのには申し分なく暖かいんです。
目付とは
スーツやコートなど、生地の重さの単位、
そして、生地の幅は一定ではない、
だから、厳密な表記はできない、
そこが天然繊維の面白さ、0.1mm単位の建築設計ではないのです。
スーツやコートを選ぶときに、どのくらいの素材の量が使われているか?
それは暖かさ(涼しさ)や重厚感(軽快さ)に大きく影響します。
ただしあくまで数値だけに頼らず、手にした感覚や作り手とのキャッチボールを楽しみながら目付を意識してみると面白いものですよ。
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