裏地について語ろう。ウラジトーーク!
裏地について語ろう。ウラジトーーク!
こんにちは。名古屋八事店の丹羽です。
東海地方は月曜あたりが台風の影響を受けそうみたいですね。ちょうど今の八事も天気は晴れきっておらず風も心なしかいつもより強い気がします。
よっぽどこの週末は影響が出ないとは思いますが、皆様ご来店の際にはどうかお気をつけて。
きっとこの台風明けには天気も秋模様になりそうですね。
今回はスーツの中でも重要なオプション箇所、裏地について少し語ろうと思います。
ちなみに現在BIGVISIONでは好評決算セールの開催中ですが、そのタイミングに合わせて新作の裏地が何マークか入荷してまいりましたのでそちらも紹介します。
そもそも裏地についてですが、スーツを構成する中でも特に重要度の高い部位であること、周りからは基本的に見えない箇所ながらにも和服をルーツに持つ我々日本人が心惹かれこだわりたい部位でもあるということです。
▲今回追加された新作の裏地になります。基本的に柄物で作り続けてきた方々はある程度選びつくしたところな人も多いかもしれません。そんな方々への朗報です。
▲こちらも新作。小技の効いたあまり見かけない柄がいくつか入りましたね。個人的には左列の上から二つ目の小紋柄がオススメです。
よく皆様からいただく質問として、「裏地は総裏と背抜き、どちらが良いですか?」という問いを聞きます。
これに関してはセオリー通りにいけば秋冬=総裏、春夏=背抜き という考え方でも間違っていませんが、
ここはオーダースーツ屋の魅力として『秋冬規格の生地でも裏地は背抜き』ということが出来ます。逆も然り。
確かに既製品ブランドはこの時期になるとこぞって総裏のスーツが店頭には並び、背抜きのスーツは会社の倉庫に返しちゃうか値引きしてアウトレットに出荷されるパターンが多いです。
オーダースーツではその裏地の仕様も年間通してどちらも無料で選んでいただけるので、どのタイミングでも安心してご来店ください。
そう考えるとスーツを選ぶ一つの基準になりうる裏地はやはり重要な部位であることが伝わってきますね。
ちなみにこのまま終わると回答にならないので私は秋冬=総裏、春夏=背抜き で作ることが多いです。
理由は単純に夏は極力涼しく、冬は暖かく。くらいのニュアンスです。多分こだわり派の人ほど深くは考えておりません。
ただぶっちゃけると例えば夏ですが30度越えたら何着ても暑いです!熱中症になる前にエアコンの効いた部屋で水分補給して十二分にチルしてください…
▲今年もやります、大柄プリント裏地シリーズ。インパクト大なこちらはカジュアルなジャケットはもちろんですが、無地やシャドー柄の落ち着いた生地の裏地として使用しムッツリなスーツに仕立ててみてください。
もう一つよくある問い合わせとして「どういう色柄を合わせればいいか分からない」という声も聞きます。
確かにこれに関してはビギナーの方にとっては難しいし仕上がりのイメージもつかない。ほとんど自身の好みの部分でもあるんで店員さんも「そこはお客様の好みですので…」と切り返されるともうお手上げですよね。
ここに関してはルールがさほど存在しないので(ちなみに礼服=黒の裏地はなるべくぶらさない方が吉!)、各々が基本的には自由に選べば良いと思いますが、より格好良くスーツを仕立てるなら表地の色と裏地の色は違う系統の色柄を選ばれた方が良いです。理由としては既製品のほとんどが表地の色と同じカラーリングの裏地を採用しているからというところです。
せっかく皆様オーダーを楽しみにお越しいただいているので、そこは既製品にあまりない組み合わせをし、区別化を図っていきましょう。そして柄ですが表地が柄有りならその柄と大きさの違うものを合わせると素敵です。
例えば表地が細めで間隔も狭いストライプなら裏地は柄間隔広めのペイズリー柄を使ってみるなどメリハリを利かせた方が視覚的には柄×柄でありがちなごちゃごちゃ感は緩和できると思います。
このパターンオンパターンという手法はシャツ×ネクタイのコーディネートにも流用できるやり方なので是非覚えていただければと思います。
他にもいくつか裏地に関する質問はいただきますが、それはまた今後記事にして発信していけたらと思います。
また新作裏地を今回あまり解説せずしれっと画像だけで紹介してしまいました。
ただやはりここは自分の体が直に触れる部分です。是非店頭で見て触れてほしいのであえて説明しませんでした。(こじつけ)
半期セールに加え新作の裏地も入り店は秋冬に向けたモードになってきました。あとは皆様が秋冬のテンションになってお店に遊びに来るだけです。
何卒よろしくお願いします。
八事店ブログを最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
BIGVISION名古屋八事店 丹羽
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