皆さんこんにちは。東銀座店古谷です。
本格的に季節が春に向かってきましたが、花粉も飛び始め皆さん体調はいかがでしょうか?
新しい素材や商品で皆さんのお越しをお待ちしています。
さて今回は素材そのものではなく、その作り手である生地のメーカーさんの話です。
一般的に私たちは、「生地メーカーさん」ではなく、昔からの言い回しで「機屋(はたや)さん」などと言ったりします。
今日ご紹介する機屋さんは、毛織物の一大産地尾州は一宮の「葛利毛織」さんです。
百貨店・テーラーさん問わず、オーダーを取り扱っているところなら、間違いなく高い評価を付けている会社です。
多くは「DOMINX(ドミンクス)」ブランドで取り扱いがありますが、当社では生地を織り上げる機械の名前を付け「Schonherr」ブランドで提供しております。
この織機の特徴は、経糸にテンションをかけずに織るため、しっかりしていながらナチュラルストレッチが効いてしかも風合いがある。 と言う非の打ち所がない!服地が出来上がります。 但し、この織機は現在の高速織機とは比べ物にならないくらい生地を織るスピードが遅いんです。いや、遅いスピードだからできる品質というべきでしょうね。
見返しに付けられる織ネームです。
さて、こんな高品質の服地を作っている工場とは、いったいどんなところでしょうか?
私も、昔見学させていただいたことがありましたが、何と言いますか、近代的な工場 ではなく、今の感覚でいえば「うわ~ 昭和っぽい!!!」というところでしょうか。しかし、効率の追求からは生まれなかった品質が確かにありました。日本のモノ作りの原点を見たようでしたね。
時代に迎合しない情熱や思いが、歴史を刻んでいる佇まいです。
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