皆さんこんにちは。東銀座店古谷です。

どのようにして、生地が作られるのか?の第4回目です。いよいよウールが糸になっていく工程に入ります。(やっと漕ぎつきました)

とはいえ、糸が出来るまでと一口に言っても、これまた多くの工程を経て糸に仕上がります。簡単に工程を羅列してみると次の様になります。

①検品・選毛 ②洗毛 ③カード ④ギル ⑤コーマー ⑥再洗・仕上げ ⑦前紡 ⑧精紡 ⑨ワインダー ⑩ダブルツイスター とこれだけの工程を経てようやく糸が出来上がります。(梳毛糸の場合)

では①から

羊から刈り取られた羊毛は、クラスごとに分けられ、大きな袋に入れられて届きます。オーストラリアでクラッサーにより選別されたウールですが、これが基準に合っているかの検査を行います。

検査項目は 繊維の太さ・繊維の長さ・繊維の強さ・スタイル・夾雑物の含有量の5項目です。刈り取っただけのウールですからその中に、草の葉や種なんかが混じってるんですね。

刈り取ったばかりのウールですから、羊脂や汗などの動物の汚れがあります。これらを石鹸とソーダで洗っていきますが、この時出る匂いが、何と言いますか動物園の匂いとでも言いますか、まあそんな匂いがします。 これらを洗い落とすとウール自体も白くキレイになります。そしてこの後に乾燥させますが、乾燥の度合いも重要です。水分量を18%に保って乾燥させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はカーディングと呼ばれる工程ですこれは突起物が付いた大きなローラーで、繊維を平行に引き延ばし、棒状に引き伸ばしていきます。

巨大なオルゴールのようなものですね。また繊維に傷がつかないよう油を差し丁寧に引き揃え、夾雑物も取り除きます。

まだ3工程なのに全然終わりません。次回はギルの工程からです。