もうすぐ四月。
四月は呼び名も多く、それだけ趣のある月。
卯の花が咲き始めることから、卯月。
稲の苗を作り始めることから、田植苗月。
四月も下旬になると、田には水を張りそして苗を植え、首夏を迎えます。
田んぼに裸足で入ると水虫に効く、とか身内が言ってましたけど、効果ないですよね。
たまには品良く書こうかと、インターネットで四月の呼び名を調べてみたのですが、私にそんな学はなく、嘘っぽくも見え長くは続きません。
先日、未だ寒空のなか京都東山周辺、花灯路へ行ってまいりました。
息抜き、という訳でもなく単純に京都が好きで、なぜ好きなのか、何ででしょう、仏閣が好き、でもなくて、
錦市場近くの松川が好き、色々あると思いますが、やっぱり足を運ぶ理由は「人」だったりします。
例年よりも気温が低いせいか、今年は桜の開花前線は非常に緩やか。
毎年この時期、三月も下旬を過ぎると花見目当ての海外観光が多く、そのままGWが過ぎるまでは海外客の多さに京都はパニック状態になります。(祇園祭はまだそんなに)
ところが今年は桜前線が中々上がってこないので、桜目当ての見込みがハズレ、まさに「今」、京都はパニック。
四条、鴨川のほとりでグラサン掛けた5人組の海外客が腰掛けてましたから、たそがれてたのか、よっぽど行くアテなかったのかな。
これ、まだ四条通りで見かけるくらいならいいんです、四条大橋を渡る前、木屋町通をず~っと上がって、三条越えて、出町柳まで行きます、鴨川なんて名前が変わります、賀茂川です。
出町柳の賀茂川ほとり、まさかのこんなとこにも、海外客の集団が腰掛けながらたそがれ、そんな行くとこない!?
なんか、まぁだいぶ前からですけどね、京都のインバウンド、恩恵ある手前言いたくないですが、風情に欠けるのが残念で仕方ありません。
そんな京都ですが、良い意味で京都と海外を結ぶ、コラボのような企画も多く耳にします。
上賀茂神社では夏、欧米の方がメインに夕方から夜にかけクラシックコンサートやジャズの生演奏。
雑誌「装苑」を久しぶりに見ていると、京都のとある仏閣を背景に写真撮りしたフランスのブランド。
東洞院、出だしの錦市場近くの古民家、古民家の見た目はそのままに、玄関を開けるとそこはエルメスショップ。
京都と世界の融合がそこはかとなく憎い演出を醸し出しているようで、そんな粋な計らいが京都に縁ある私としてはすごく心地よく思います。
京都の空間を通じて、世界に注目されたり、そんな予感がします。
やっぱり、京都はいい。