皆さんこんにちは。東銀座店古谷です。
生地が出来るまで を少しづつ見てきましたが、産地と品種で止まっていましたので、今日が第3回目です。しかし、まだまだ生地にはたどり着きません。これから糸が出来るまでを見ていきます。
まずは羊の毛を刈り取る所から。
オーストラリアでは初夏が毛刈のシーズンです。
単に毛刈とはいっても、資格が必要で登録制になっています。誰でも簡単に出来るわけではないんですね。
一頭当たりの毛刈にかかる時間は、15分くらいだそうですが、羊を傷つけずに一気に刈り取るのは、熟練の技なのだそうです。
その刈り取った羊毛をランク分けします。
この仕事が出来るのは、「クラッサー」と呼ばれる人たちで、やはり資格があります。資格一度取得すればいいというわけではなく、そのスキルが落ちると、資格停止や資格の剥奪もあるという厳しいものです。
毛刈もそうですが、高品質のものを作り続けるための努力と、オーストラリアでは牧羊という産業がいかに大切にされているかわかりますね。
さて、次回はこの羊毛が日本に輸入されてからを見ていきます。