皆さんこんにちは。東銀座店古谷です。
今日は「生地が出来るまで」の第二回目です。
前回はニュージーランドウールで話が終わってしまったので、その続きです。(まだ原料の話ですね)
さて、ニュージーランドメリノも高品質という話でしたが、メリノ種以外の品種ってないのでしょうか?もちろんそんなことはなく、逆に数えきれないくらいの品種が存在します。
そのメリノ種でも、スパニッシュメリノという、スペイン王室で門外不出と言われていた純血種から、ヨーロッパに広がっていく間に繊維の細かいサクソンメリノが開発され、オーストラリアに渡ってからのカムデンメリノ、更に収毛量・体格に優れたペピンメリノという具合に、品種改良がなされ現在に至っています。
こちらは、コリデール種。主に毛肉兼用として飼育されています。
こちらはロムニーという種類。繊維は細くないので、カーペット用に使われます。(その用途としては有名です)
その他、ボーダー・レスター、チェビオット、サフォーク、リンカーン 等々。しかし、その多くはノンアパレル用です。
羊の品種と飼育エリアを見ていくのも面白いのですが、また話が終わらなくなるので、次回は羊毛が糸になるまでを、おとどけします。