横浜店の佐藤(マリサポ)です⚽️
第34節 終了
今年も1年、お疲れ様でした。
ジャケットの見返し仕様
皆様はいつも、どのようにオーダーされていますか?
~標準仕様~
特にご指定されていない方は(パターンによりますが)こちらの仕上がりです。裏地部分に内ポケットが施されています。
~お台場仕立て~
既製品では少ないのですが、オーダーであればこちらのお台場仕立てがお選びいただけます。
お台場仕立てにもいろいろ種類がありますが、こちらの1枚台場はもっとも高級感のある仕様です。その形状がRに似ていることからR台場とも呼ばれています。
お台場仕立てでスーツをオーダーされますと、見えない部分にもこだわりを持っているという、ちょっとした特別感を感じることができます。
また、スーツのことをよくご存知な方にチラリと見えた場合、「オーダーだな。スーツに拘りがあるんだな。」と思ってもらえると同時に、それがきっかけで会話が弾みご縁が出来るかも知れません。
お台場仕立ての発祥はイタリアで、広くお台場仕立てが普及しています。逆にスーツ発祥である英国では、お台場仕立てはあまり一般的ではないようです。イタリアの温暖な気候や、イタリア人のファッション性からなる気質により、お台場仕立てが生まれたと言われています。
逆に冬がとても寒い英国では、防寒性が重要視されるため、厚みのあるスーツ生地や芯地が使用されます。また、伝統を重んじる英国人の気質も影響しているかも知れません。
日本の場合
昔は裏地の強度が今よりも断然弱く、着用を重ねるうちに表地よりも先に寿命がきてしまう、ということがしばしばあった為、裏地をすべて取り替えていたようです。
裏地を取り替える際、内ポケットを解くということが大変難しく、ポケットを傷めてしまうということがあった為、解く必要のないお台場仕立てが日本でも一般的になりました。
お台場と聞くと
東京湾をイメージされるかも知れませんが、
江戸時代末期に東京湾に来る異国の船から日本を守る砲台場に形が似ていることから付けられた名前だそうです。
製造段階でひと手間を加えることと、裏地を取り替える際に商品が傷むことがないということで高級仕立てとされてきました。現在ではよほどのことがない限り、裏地を取り替えるということはありませんが、昔からの名残で今でもお台場仕立てのイメージは高級感が強いのではないでしょうか。
隠れた部分に拘りを…
是非、ビッグヴィジョンにてオーダーをお楽しみください。