皆さんこんにちは。
前回は再生ウールのご紹介でしたが、今日も服地のご紹介をします。
ただ、今日ご紹介する服地は、羊毛の生産にはこういう背景もあるんだという事を知っていただきたいと思ってのご紹介です。
ご承知の通り、羊毛の歴史は出来るだけ純白で、出来るだけ長い、出来るだけクリンプ(縮れ)が多く、出来るだけ沢山の量が取れるようにと、品種改良を重ねてきた努力の結晶なのですが、それ以外にも羊に対して行われることがあります。
その中には、「ミュールシング」と呼ばれているものがあります。
これは、子羊のお尻の皮膚を取り除いて、ヒツジキンバエの幼虫の寄生や感染症を防ぐ目的で行われますが、麻酔などをすることもなく行われるため、動物愛護団体から批判の的になっています。
少し柔らかい表現をしましたが、お尻の肉を切り取ってしまうのですから、羊にも相当なダメージを与えます。
つまり、人間の都合で動物に苦痛を与えてしまうというやり方だった訳です。
そういう処置をせずに生産された羊毛というものもあって、今回ご紹介するのは「NON-MULESED」というシリーズになります。
全12色 シングルジャケット(レギュラー仕立て) ¥48.000(税抜き)
表示の通り英国生地でソフトツイードで、普段使いにも重宝しそうです。
フォアグラを採るために、ガチョウがどんな飼育をされているかが問題になっているのと同じ理由で、こういった商品に目が向けられるようになっています。
生産された商品のみならず、その生産過程や背景までも問われる時代になってきています。
では、今日はこの辺で失礼いたします。
Big-vision東銀座店 古谷
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