こんにちは。東銀座店古谷です。
前回のmaterialは、ほぼ羊で終わってしまったので、今回は
糸が作られるまでを見ていきましょう。
オーストラリアの春は、羊の出産シーズンです。羊の毛刈りはこの後
初夏からが本番になります。
羊の毛刈りは、牧場主体で行われるのではなく、毛刈り人から雑用係
まで含めたチームが作られ、このチームが各牧場を巡回しながら、毛刈り
をしていきます。
牧場にとっても、毛刈りは一大イベントです。何といっても一年間手間をかけた
結果が出るわけですからね。
羊のコンテスト(品評会)の様子。ただし、羊本体ではありません。
羊毛のコンテストですよ。
コンテストに出るような、立派な羊を育てるには定期的に羊の
健康状態や、羊毛の生育状態をチェックします。
「毛刈り」と簡単に言っても、実は生きている羊を傷つけずに、長い毛を
いっぺんに刈り取るのは、熟練の技が必要です。
大体1頭当たり約15分で刈り取るそうです。
このように、羊から刈り取った羊毛は、そのまま一枚につながった毛皮
のような形をしています。これを「フリース」と呼びますが、ポリエステル
素材の防寒着もフリースとよぶのは、この形状が似ているからです。
最近の街着のフリースは、薄くフラットな表面感ですが、アウトドア用の
ボアフリースをイメージしていただくと、分かり易いですかね。
さて、今回も羊から先に進めませんでした。(残念…)
次回こそは、糸にたどり着くぞ!!!