BV(ビッグヴィジョン)の役員の玉岡さんのブログを拝見し、私より4歳下で前社で一緒に仕事をしていた上野正嗣さんを思い出し今回ブログに投稿いたしました。

 

彼は今までお会いした洋服関係の方で1番スーツにこだわりを持ってました。特に画像のようにイングリッシュドレープのスーツスタイルにこだわり、一緒に歩いていても振り返られるようなお洒落な紳士でした。ちなみに趣味はサーフィン、美味しいお店の食べ歩きでした。

彼は空いている電車の中でもパンツにシワが入るのが嫌で必ず立ってました。また売り場ではどんな時でも上衣は着用して仕事をされてました。

そんな彼に対し私よりは年下でしたが尊敬し、彼も私のことを慕ってくれて良く飲みに行き、遅くまで洋服について語り合いました。

 

しかし残念ながら彼は3年前に突然急死し他界されました。(亡くなられた前日の夜も一緒に酒を酌み交わし、帰りも一緒の電車でした)

そして彼のお通夜の席で、奥様が人体ボディ2体(トルソー)を用意されていて『荻原さん 上野のお気に入りのシャツ、タイ、スーツの着せ付けお願いできますか』と言われ、着せ付けをしました。(涙が止まらなく上手くできませんでした)

 

とりとめのないお話になってしまいましたが、スーツをこよなく愛した上野さんを忘れることは決してないですし、これからも大勢の方にスーツの良さとカッコよさを伝えられたらと思います。

上段の画像:上野さんがいつも着ていたスタイル ※イングリッシュドレープスーツ

※ウエストシェイプに加え、胸部と腰まわりはカーブを描いて包み込むスタイル。パットを入れ、袖山をきちんと出したショルダー 1920~1930年代に流行る

 

鉄鋼ビル店 荻原でした