こんにちは。 東銀座店古谷です。
先週末の気温は4月下旬の陽気になって、みなさんコートやジャケットを脱いで
手に持ってましたが、明けて月曜日はまた冬に逆戻りでしたね。体調を崩したりしてませんか?
さて今日は、春の陽気に誘われて入荷した、春物のネクタイのご紹介です。
白糸×ラベンダーやグリーンは、やはり春らしい感じがします。
ところで皆さんは、ネクタイの良しあしはどこで判断していますか?
素材? 価格? そうですねぇ、判断の目安としては正解です。
でも簡単に判断できる方法を、二つご紹介します。
一つ目はネクタイの小剣(両端のうち小さい方)をもってぶら下げてみます。
または、両端をもって水平にしてみます。
まっすぐ、きれいに一本の布のように落ちていれば、きちんと縫製されています。
ネクタイの生地は、伸縮性を出すために織った生地を斜めカットして使います。
(正バイアスといいます)そして、芯に生地を巻きつけるようにして、裏地を
つけて縫製します。 なので、表と裏では重さのバランスが違います。
因って、きちんと縫製されていないと、ねじれが生じたりします。
二つ目はたるみ糸です。
大剣を開いてみると、ループ状の糸が見えますね。これがたるみ糸です。
このたるみ糸は、大抵はハンドワークで作られたモノにのみ見られます。
糸自体は、裏側を縫った糸の先端部分になりますが、糸のゆとりを残すことで
ネクタイを結ぶ時に動き、縫い目の負荷を軽減して動きやすくします。
また、型崩れした際の手直しにも使います。
ですから、間違ってもたるみ糸は切らないでくださいね。切ると大変なことに
なりますから。
店頭で、実際手にとって見てください。よく分かりますよ。
それではまた。
※ネクタイの中には、一枚縫製で芯や裏地を使わない
セッテピエゲなど、上記に当てはまらないネクタイもあります。