皆さんこんにちは。

今日は湿度が高いようで蒸し暑いので、エアコン調整がうまくいきません。

ドライでは蒸し暑さが残りますが、冷房では直ぐ寒くなってしまいます。この時期ならではですね。

 

 

では、今回の仕様はこちら

スラックスを真後ろから見たところです。

ベルトで隠れてしまうところにV字型に切れ込みが入っているのが分かります。

さて、これは何でしょう?

 

まぁ、これは察しが付くと思いますが 「Vカット」や「Vスリット」と呼ばれているもので、座ったりしたときにウエスマン(上の帯の部分です)に負荷がかかるのを軽減するためのものです。

 

スラックスは上衣よりもウエストからヒップにかけてが、力が加わりやすい場所なのですが、しっかり縫製してあっても負荷を受け続けるとやはり糸などが劣化していきます。その負荷を逃がしてあげています。ですので、着用感として伸びるように感じる訳ではありません。

 

 

スラックスには、他にも同じような仕様があります。

今度は腰裏と言って、スラックスの内側の仕様です。

中央に逆V字型の折り返しが見えると思います。これはスリットのような切れ込みではなく、プリーツの様にゆとりを稼いでいるものです。

名称を「腰袴」と言います。着物(和装)の袴腰とは違いますよ。念のため。

これは、力が加わった際にこの部分が動いて(開いて)力を分散する役目を担っています。

この様にしてテーラードのスーツというのはしっかり作ることを第一に考えられています。

 

 

では、今日はこの辺で失礼いたします。

 

Bigvision東銀座店  古谷

営業時間 10:30 ~ 19:30 (日祝休)

TEL 03-5565-9541

https://www.big-vision.co.jp/store/detail.php?id=657