SPECIAL SELECTION Part.1日に日に春の陽気を感じられるようになってきましたね。
そろそろ春の衣替えに向けて、クローゼットの整理を始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
そんな皆さんに、生地コレクションをご紹介するだけに留まらず、年代別のスタイリングや、生地の豆知識まで、経験豊富でちょっとだけクセのある!仕入れを担当しているグループ会社、YOSHIMURA&SONSのスタッフがユニークに今年の新作生地をご紹介している《SPECIAL SELECTION》をお届けします。
 
まず一言で春夏コレクションの魅力(ポイント)をお伝えすると、『自由度が高いこと』これに尽きます。
特に最近の傾向として、大きなファッショントレンド(年代、性別、アイテム)がなくなってきている今の時代ですから、仕立てる人各々が求める【ライフスタイルに合わせたお仕立て】に対応できる事、まさに『自由』がキーワード。
 
クラシックなスーツスタイルに始まり、『ビジカジ&プライベート』にお使いいただける、セットアップスタイルから、COOL BIZの時期に最適な、単品ジャケット&スラックスに適した生地まで、ジャンルに捕らわれない生地ラインナップで、幅広いお仕立てをお楽しみいただけます。
 
さらに、ご好評をいただいた、COOL(格好良く、涼しく)STRETCH(運動性)CLEAN(清潔に、洗える) と嬉しい機能が満載な《機能性ポリエステル生地》を今年も生地コレクションに加えて、スーツを着なくなる、暑い真夏のシーズンへの準備もバッチリです。
 
さあ、これからご覧いただく《SPECIAL SELECTION》ですが、
生地サンプル帳としてご用意している『DIPLOMAT』と併用してご覧いただきますと、 新しいスーツの創造をより一層に楽しめます。
サンプル帳と共に2023年春夏の【シーズンスタイルブック】として是非ご活用ください。
 
2023年春夏サンプル帳『DIPLOMAT』が完成しました。

生地サンプル帳は2週間無料でお貸出ししておりますので、ご希望の方は、サンプル帳貸出しフォームよりお申し込み下さい。

  >>> 2023年春夏のサンプル帳のご請求はこちらから  
 
今シーズンもどうぞよろしくお願いします。

2023年 SPRING & SUMMER生地バリエーション

※表記の金額は税込価格です。

PLATINUM LINE

<1> Ermenegildo Zegna COOL EFFECT(エルメネジルド ゼニア クールエフェクト)

河本
ヨシムラ東京店スタッフ:河本オススメ商品
シリーズ:COOL EFFECT
生地品番:K23-8102~K23-8351
Wool 100%
目付:200g/m
シングルスーツ:本体価格 96,000円(税込105,600円)

数あるゼニアの生地レーベルの中で、最新テクノロジーを駆使して研究開発された機能性生地が《COOL EFFECT》 (クールエフェクト)です。

クールビスになるとシャツ&スラックスのスタイルがOKとされ、スーツを着用する機会は減りますが、それでも会社での大事な会議やプレゼン、会食など、夏でもスーツを着用する場面は誰しもあります。
そこでは、ダークネイビーやチャコールグレーといったベーシックなスーツを1着は持っておきたいところですよね。
 
一方でこのダークトーンのスーツは、夏の天敵でもあります。
なぜか?それは、ダークトーンは太陽光の熱を吸収するため、ライトトーンのスーツに比べ体感温度が高くなってしまうからです。
今や、様々なブランドが〈軽量性・吸湿性・通気性〉に特化した機能性生地を作っていますが、この太陽光を吸収しない生地というのは他にはありません。
 
今回ご紹介するゼニア・クールエフェクトは、生地染めと仕上げの段階で太陽光を反射する効果のある『サンリフレクティング加工』という特殊な加工を施し、生地の表面温度を約10度低く抑える優れものです。そのため、暑さの厳しい夏でも天敵である太陽光の吸収を防ぎながら快適にスーツをお召いただけます。
 
また、この生地自体はSuper130’sの原毛を使用しているため、目付200gと超軽量で通気性も抜群でありながらゼニアの最高級品質である光沢感と肌触りを同時に味わう事ことが出来るのも嬉しいポイント。
このように夏のスーツ生地に備わって欲しい機能が全て揃っていて、かつ上品な見た目から着る者をワンランク上の大人へと変えてくれる、いわば【パーフェクトファブリック】それがゼニア・クールエフェクトです。
 
今季は、無地5色にストライプ柄4色、そしてチェック柄2色の計11色ご用意しました。
 
どれもビジネスシーンでお使いいただきやすいベーシックな色柄をセレクトしましたので、
Wool 100%の機能性生地《Ermenegildo Zegna COOL EFFECT》を是非一度お試しください。

 

●おすすめ仕立て●
【シングル2B・テーパードパンツ~ベーシックスーツスタイル~】

ここぞという時の盛夏用ビジネススーツをまだお持ちでない方は、クールエフェクトの機能性とゼニア本来の最高品質の素材感を味わうことの出来るK23-8102濃紺無地で是非ベーシックなスーツをお仕立てください。既に濃紺をお持ちの方は、K23-8103グレイ無地をお仕立て頂ければ、もう困る事はありません。

デザインも《ごくごくシンプル》なものがオススメ。
ジャケットは、シングル2Bにベントはセンターorサイド。腰ポケットは平行の両玉フタ付き。
スラックスは、ワンタックに裾ダブル。裾はもちろんシングルでも良いですが、生地の目付が軽いため、ダブルで裾に重みをつけた方が生地がしっかり落ちてくれて、綺麗なシルエットになります。 
シルエットは、やや絞りを入れたウエストラインに、軽くテーパードを入れた清潔感のあるシルエットが良いでしょう。

【シングル3B段返り・ストレートパンツ~ビジカジセットアップスタイル~】

今季のラインナップには、ベーシックな色柄はもちろん、軽く着崩すようなビジネスカジュアル向けの色柄も多くございます。
そのため、ベーシックなスーツよりもカジュアルなセットアップ感覚で着用できるスーツをお求めの方にも非常にオススメです。
特に、無地であればK23-8567ライトグレイ、柄であればK23-8350紺グレンチェックがオススメで、セットアップでお仕立ていただくと単品使いとしても使用することが出来ますので、コーディネートの幅を広げてくれる万能アイテムになること間違いありません。
ジャケットは、シングル3B段返りでベーシックなスーツと差別化し、腰ポケットはカジュアルにパッチポケット。また、肩もパットを取りマニカカミーチャ仕様にすると、より軽やかな着心地、見た目になりますのでgoodです。
スラックスは、1つデザイン性とみてタックは2本or BOXタック。裾はダブルが良いですね。
シルエットも、太もも周りにゆとりを付けながら、膝から裾にあまり絞りを入れないストレートシルエットにすると、よりセットアップらしい雰囲気になりますのでオススメです。

<2> Ermenegildo Zegna TRAVELLER(エルメネジルド ゼニア トラベラー)

南浦
ヨシムラ大阪店SHOPMASTER:南浦オススメ商品
生地品番:K22-8231~8237,8240・K23-8229,8230・K23-8321~8332
Wool 100%
目付:250g/m
シングルスーツ:本体価格 96,000円(税込105,600円)

ゼニアのトラベラーは耐久性があり、アクティブなビジネスマン向けファブリックである、とのふれこみがポピュラーですが、それだけでなくクオリティの高い原毛を使用した証である光沢感が一番の魅力です。
 
そこで今回のスペシャルセレクションでは今シーズンのコレクション内容を詳しくご紹介し、それぞれの生地はこういった方にオススメで、こんな着方をするとトラベラーの魅力を最大限感じることが出来ますよ、ということを語らせて頂こうと思います。
 
その前に今シーズンのトラベラーのラインナップをご紹介致しますと、Simple is Bestな無地が6マーク、結婚式などの慶事向け定番柄のシャドウストライプが7マーク、盛夏向けの清涼感溢れるカラーのストライプが2マーク、若い世代の方々からの支持が根強いチェック柄が7マーク、と全22マークと例年より一回り充実のラインナップとなっております。
 
昨シーズンはセール迄にほとんどSoldOutとなるほどの人気を誇った上に、今年は私が一押しておりますので笑、おそらく昨年よりも更に人気に拍車が掛かることが間違いないでしょうから、迷うこと無く是非新春1着目はトラベラーでまいりましょう。

 

●おすすめ仕立て●
20代&30代の方
K22-8235&8236・K23-8331&8332(ウィンドウペーン)

ゼニアトラベラーのようなハイクオリティの生地はこの年代にはまだ早い、との意見もあろうかと思いますが、私はそのようには思いません。
若い内から良い物を知っておけば、審美眼も鍛えられますから、プラスになりこそすれ、決してマイナスに作用することは無いでしょう。
ただ先の私のトラベラーの紹介文の中でも書き綴っておりますが、このトラベラー、細番手糸を使用した繊細な生地故、過度にタイトなサイジング及びハードユースは絶対に避けて頂きたいですし、そうしなければトラベラーの良さが半減してしまいます。
そうは言ってもタイトなシルエットが好きな方も多いこの世代、やみくもに細くするのでは無く、細く見せる知恵と努力が必要です。
胸や肩廻り及びヒップや太股等の可動性が必要な部分にはしっかりとゆとりを与え、ジャケットのウエストや腕廻り、パンツの膝から裾に掛けてはしっかりと絞りを入れることによりメリハリのあるシルエットとなり、結果タイトに見えるスーツが完成!するという訳なんですね。

40代&50代の方
K23-8229&8230(ネイビー&グレー無地)・K23-8325~8328(シャドーストライプ)

私もズバリこの世代に入りますので、実体験を基にアドバイスさせて頂きますと、最も大事な事は“やり過ぎない事”(無理をしない事)です。
どういう事かと申しますと、オーダー業界は既製品に比べるとトレンドのサイクルは長くなりますが、それでもロングスパンで見た時、色や柄、スタイルは確実に変化致します。
若い世代の方は何事もチャレンジすることにより経験値を高める必要がありますが、この世代の方はこれまでに積んだ経験値を活用した上でご自身のスタイルを確立する事をお薦めします。
それに伴い、選ぶ生地の色目や柄も無地やシャドーストライプの様にベーシックでありつつも、素材の良さが一目で分かる無地ライク且つダークな色目の物がお薦めです。
世の中の流れの中で仕事のやり方や考え方など変えて行く必要があるものもあれば、スーツの着方などは変えないことにより安心感や信頼に繋がります、確実に。

<3> Loro Piana AUSTRALIS(ロロ・ピアーナ オーストラリス)

河本
ヨシムラ東京店スタッフ:河本オススメ商品
生地品番:K23-8131~K22-8217
Wool 100%
目付:230g/m
シングルスーツ:本体価格 96,000円(税込105,600円)

「最高の製品のみを保証する」と言う企業理念に基づき、最高級の原料から最高級の生地を作り出すロロピアーナ社
2013年よりルイヴィトンを筆頭とするLVMHグループの傘下になったことで、更なる発展と品質の向上を目指し今もなお進化を続けています。
 
そんなロロピアーナ社より、2020年春夏シーズンに販売がスタートした比較的新しいシリーズ《AUSTRALIS》 (オーストラリス)をご紹介します。
 
まずオーストラリスの最大の特徴は、なんといっても上品で美しい光沢感です。光沢でいうと、弊社で扱っている生地の中でも群を抜いています
その理由は、Super150’sの原毛で作られているから。Super150’s の原毛を使用することで、細く長く白度の高い糸に紡績されるため、それに因って織られた生地はより光沢感が増し、陰影が奥深くなっていきます。この綺麗な光沢は一目見ただけでおおよその方が「ただものでは無い」と感じられることでしょう。
 
同時にSuper150’s原毛からなる生地の柔らかく滑らかな肌触りも極上であり、これは一度着るともう忘れません。ヌメリ感という表現がピッタリで、体に優しく吸い付くようなドレープがより一層光沢を増し、美しくスーツを映してくれます。是非、実際に生地を触れてみていただきたいですね。触った時点で虜になるはずです。
 
ただ、ここまで艶があり生地も柔らかいですので、どうしても耐久性には少し難があります。
よくオーストラリスは「強撚糸で織られているため耐久性が高い!」というような紹介をされていますが、やはりイギリス生地や国産生地に比べるとシワになりやすいのが正直なところです。
 
ですが、そもそもこのオーストラリスは、あまりに美しすぎる光沢感から普段のビジネスシーンでは少し使いづらいという側面もありますから、ここぞという時のスペシャルな1着としてお選びいただけたらと思います。特に結婚式やパーティーシーン等の華やかな場で使用するスーツには非常に最適ですのでオススメです。(タキシードにするもの粋です!)
 
今季も、ベーシックな無地からカジュアルライクなチェック柄まで幅広くご用意しました。
 
極上の逸品《Loro Piana AUSTRALIS》を是非ご体感ください。

 

●おすすめ仕立て●
【シングル2B&アウトタックパンツ】

オーストラリスの極上の素材感を味わうのであれば、K23-8131紺無地の一択です。
オーソドックスな生地ほど素材の良さを引き出せるものはありませんから、上品な艶感としなやかなドレープ感、これだけで十分様になります。
また、デザインについては、
ジャケットシングル2Bのサイドベンツ、腰ポケットは平行の両玉フタ付き。
スラックスは、アウトタック1本に裾シングル。股下はすっきりテーパードシルエットに。
奇をてらったようなデザインも一切不要です。王道中の王道であるベーシックなスタイルでお仕立てしましょう。

【ダブル6×2B&インタックパンツ】

上記でもお伝えしたように、このオーストラリスは結婚式やパーティーシーン等の華やかな場のスーツとして最適の生地ですから、エレガントでドレス感のあるダブルスーツをお仕立ていただくのが非常にオススメです。
ジャケットは、ダブル6×2Bにワイドピークドラペル。ベントはサイドベンツで腰ポケットは両玉フタ付きに。ベーシックに平行でも良いですが、よりクラシカルな印象にしたければハッキングのチェンジポケットがオススメです。
スラックスは、クラシックなインタックの2本に、裾はダブル。またベルトループを外したベストレスで持ち出し付き、更にサイド尾錠を付けてドレス感を演出。シルエットは、絞り過ぎず太過ぎない品のあるシルエットにしましょう。
生地の分量を贅沢に使用したこのダブルスーツは、どことなく上品で優雅な雰囲気を醸し出してくれます。眼福な1着を是非お仕立てください。

<4> TALLIA DI DELFINO NAPOLI Super 130’S(タリア・ディ・デルフィノ)

南浦
ヨシムラ大阪店SHOPMASTER:南浦オススメ商品
生地品番:K23-8301~8311・8929
Wool 100%
目付:250/260g/m
シングルスーツ:本体価格 96,000円(税込105,600円)

イタリアファブリック二大巨頭であるゼニア、ロロピアーナと比べて、いささか影が薄い感のある?《タリア・ディ・デルフィノ》ですが、私のように人と同じものを好まないあまのじゃくな方に非常に人気のある笑ブランドです。
知名度は先の2つのブランドよりも劣るかもしれませんが、知名度が低いからといってその分生地のクオリティも劣るかと言えば決してそのようなことはありません!
生地のスペックや風合いはロロピアーナに非常に近い物がありますが、ロロピアーナのように派手というか華美な印象ではなく、個性的なモノ作りが少し変わった(オーダーらしい)生地を求める方に人気が高い理由なのでしょう。
 
ロロピアーナのオーストラリス(Super150’s)と比べると光沢感はやや控えめであるSuper130’sのみとなりますが、それでもしっかりと光ってくれているのでご安心を。
糸の番手が太い分、オーストラリスより扱いやすいとも言えますね。
 
今シーズンのラインナップは無地が4マーク、ヘリンボーン柄が4マーク、シャドーストライプが2マークに、シャドーチェック柄が2マーク、と合計12マークの展開となります。
言葉で説明すると大人しい印象のラインナップと思われるかもしれませんが、実際に生地を御覧になられてその奥に見え隠れする個性を是非お感じあれ。

 

●おすすめ仕立て●
20代&30代の方
K23-8302(ブラウン無地)&8306(ブラウンヘリンボーン柄

トレンドに敏感で、且つチャレンジ精神に溢れるこの世代の方には未だトレンドカラーであるブラウン一択でお薦めします。
ブラウンというと秋冬物のイメージが強い暖色系の色目ですが、シャツやTieなどを春夏らしくパステル調の色目で合わせると、暖色系の持つ重い(暑い)イメージを相殺してくれるので、これからのシーズンでも見た目に爽やかな印象を与えることが出来ます。
お薦めした2つの生地ですが、無地の方はシックな雰囲気でも、明るい雰囲気にでも合わせるアイテムの色によってどちらにでも着回せる中間色であり、一方ヘリンボーン柄の方はグレーとブラウンの中間色(グレージュ)ですので、シャツを白ないしブルーにするとグレーが引き立ち、同色系(暖色)のピンクのシャツを合わせるとブラウンが引き立つ、ハイブリッドな色目となっております。
一粒で二度おいしいってヤツですね。
ブラウンはコーディネートによってお洒落にも野暮ったくにもなるリスキーな色目でありますが、スーツの経験値を上げるに適した色目ですので、是非とも果敢にチャレンジしてみてください。

40代&50代の方
K23-8310&8311(ネイビー&ブルーグレーシャドーチェック)

ゼニアトラベラーの欄でこの年代の方はトレンドに流されることなく、自身の確たるスタイルを構築しましょう、と進言させて頂きました。
とは言え、やはりたまにはトレンドを取り入れたスーツが着たい!との欲求が湧いてくる
気持ち、よ~く分かります、毎日ヘルシーな物ばかり食べてると時にジャンクフードが食べたくなりますよね。
そんなワガマナな貴殿にはここ数シーズン徐々に人気が高まってきたシャドーチェック柄をお薦め致します。
初めて耳にする方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明致しますと、糸の種類は変えずに撚り(より 糸をねじる動作)の方向を変えて格子上に柄を出したのがシャドーチェック、それを縦に出したものがシャドーストライプです。
ストライプの方はもはや定番化しているので、実際に仕立てたことがある方も多いかと思いますが、チェックの方はここ最近出始めた柄ですので、目にされたことのある方はまだ少ないかと思います。
そのシャドーチェックをこの年代の方にお薦めする大きな理由はその柄の出方なんです。
グレンチェックやウィンドゥペーンのようなインパクトの強さが無く、光の角度によって格子柄が浮き出る様が丁度良い塩梅、さりげなさを感じさせるんですね。
程よいトレンド感もあり、若々しい印象を与えるこの2つの生地は“やり過ぎない”&“無理をしない”ことが肝要なこの世代の方に適した柄と言えるでしょう。

GOLD LINE

<5> CANONICO 21MICRON / PERENIAL Super110’s

佐野
東京店SHOPMASTER:佐野オススメ商品
シリーズ:21MICRON / PERENIAL Super110
生地品番:M21-6201~M23-6306 / M23-6222~M23-6318M21-6201~M23-6306 / M23-6222~M23-6318
Wool 100%
目付:250g/m / 240g/m
シングルスーツ:本体価格 70,000円(税込77,000円)
ジャケット:本体価格 52,500円(税込57,750円)
スラックス:本体価格 24,000円(税込26,400円)

カノニコの良いところ、それは、イタリーブランドらしいセンスの光るテキスタイルデザインに始まり《ツヤ良し・風合い良し・価格良し》とまさに鬼に金棒とでも言いましょうか。
幅広い年代、性別を超えて使い勝手のいい生地は、まさに今の時代にマッチしたブランドと言えますね。
 
今季2023年春夏シーズンのラインナップは、最早カノニコ定番シリーズのベーシックな“PRUNELLE Super110’s”と、まだあまりメジャーではない?《21MICRON》の2つのシリーズ。
 
今回は、【CANONICO 21MICRON】にスポットを当ててご紹介します。
なんでメジャーなSUPER110‘sじゃないの?と疑問を持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、それは、私が21MICRONに惚れこんでいるから。。。
いささか自分勝手なオススメの仕方かもしれませんが、実はこの生地、『どうしてもコレクションに入れたい!』という私個人の強い思いから、皆の反対?を押し切って仕入れた生地だからです。
 
まず上記生地画像をご覧ください、このカラーラインナップを。マスタードにテラコッタ、グリーンにグレーベージュ。今までのコレクションの中で、ここまでカラフルな生地ってなかったかと思います。コットンならまだしも、WOOL100%で、しかもブランドモノのカノニコでです。
 
挑戦的な色かと思いますが、今の時代にマッチした自由度の高いお仕立てを楽しむのならこれくらいインパクトのある生地も必要かと。
単純にスーツを仕立てることだけに捕らわれず、パンツ単体だったり、ジャケットのみだったりオッドベストでスタイリングにカラーのスパイスを加えるのもありです。
 
インパクトあるカラーに注目しがちですが、もちろん生地感も高温多湿な日本に適した、シャリっとしたドライな肌触りと、シワになり辛いハリコシのある生地感。
ちなみに日本のように暑い国はSUPER110‘sのような柔らかく滑らかな生地は、湿気を含み生地がダレるとでもいいましょうか、柔らかいため肌に張り付きますので夏に着るにはこのシャリ感の強い《21MICRON》が快適です。
 
かく言う私は、マスタードでスラックスを仕立て愛用していますが、カラーはもちろんのこと真夏の本当に暑い時期でも快適に穿けて大変重宝しました。

このカラーしかないの?とご不安に思われる方。ご安心ください。
もちろん強めのカラー以外にも、ベーシックな紺やチャコールグレー等、ベーシックにお選びいただける色柄もご用意しております。

今回ご紹介はしておりませんが、定番で安定感もありイタリー生地の色気を存分に味わえる“PRUNELLE Super110’s”も色柄豊富に取り揃えましたので、(今季DIPLOMATの中では一番種類が多いです!)ベーシックなスーツをお求めでしたらSUPER110‘sもお選びいただけます。(けしてオススメじゃないわけではありませんよ!)

 

●おすすめ仕立て●
21MICRON カジュアル利用で

まずオススメしたいのは、本文でもご紹介した《カラフルなシリーズ》を思いっきり活かしたアイテムをお仕立てすることです。
スーツとしては、個性的な私でさえもハードルが高いなと感じてしまうのですが、単品アイテムとして《スラックスやジャケット》にすれば、コーディネートできるアイテムも広いのでオススメです。
特にスラックスは、取り入れやすいアイテムとしてNo.1ですね。
シンプルなジャケット、例えば紺ブレのボトムとして合わせる、夏はTシャツとコーディネートしたりなどなど、スラックスはスタイリングのしやすいアイテムで非常にオススメ。
カラーのインパクトもありますし、それ自体がスタイリングの主役になりますよ。
まずはスラックスから挑戦してみましょう。

21MICRON ビジネス利用で

先ほどはカラフルな生地ですのでスーツ利用はちょっと、、、と言う感じですが、紺やグレーなどベーシックな色柄もご用意しておりますのでビジネススーツとしてもお仕立て可能です。
21MICRONの生地の特徴として、清涼感のある生地感は、暑い日本の夏に、スーツを着なければならない人にはうってつけ。
タイト過ぎず、少しユトリを入れたサイジングにするもの暑い夏を、COOLにスーツを着こなすポイントです。
そして何よりもイタリア生地の色気は残しながらも、艶が抑えめでマットな色見は、無骨な男らしさも演出できます。
更にハリコシもしっかりしていますので、インポートモノが着たいけど、シワや耐久力の弱さから我慢していたというアクティブなビジネスマンにもオススメです。

<6> SOLARO(ソラーロ)

富田
ヨシムラ東京店スタッフ:富田オススメ商品
生地品番:X23-3204~3207
Wool 100%
目付:250g/m
シングルスーツ:本体価格 63,000円(税込69,300円)

満を持して紹介するのは、シャンブレーです。
突然ですが皆さん、シャンブレーって何かご存知ですか?
シャンブレーとは織り方の事をいい、その特徴は「タテ糸に色糸・ヨコ糸に白糸(もしくはタテ糸とは別の色糸)」を使った平織り生地のことをいいます。
 
簡単にいうと、表の色と裏面の色が違って見えるということです。
 
ご紹介する生地は平織ではなく、ヘリンボーン織(魚の骨みたいに山形と逆山形のジグザク)で、別名ソラーロと言われています。
また驚く事に、太陽が当たる事によって見え方が変わります。どういう事かというと、生地裏面の色が表に響き、立体的と錯覚するため、《玉虫色》のように光って見えます。
 
そんな洒落た遊び心のある生地に引かれて、実は私も仕立てております。
「今日は何着ようかなぁ。」と思う時、晴れの日はソラーロに袖を通す事が多いですね。
無意識のようで実は意識して、玉虫映えを狙っています。
そして今日の自分はいつもの自分より、イケてると思えることが、この《ソラーロの力》だと思います。
 
それでは、今季展開する色は濃紺、薄緑、薄茶の3色展開です。
ビジネスにおいては、薄緑と薄茶は、職種によっては難しいと思いますが、濃紺ならビジネスでのご活用もマッチすると思います。
是非、見た目以上のしなやかなコシと、ウールのソフトな仕上りと、さらりとした肌当たりの良さを体感してみてください。

 

●おすすめ仕立て●

メンズの方へ
濃紺で、ビシッとビジネス用に、シングル2ボタンに腰ポケットは、アウトポケットでカジュアルがお勧めです。こちらは、表裏の色に違いがそうないので派手には見えず、シャドーヘリンボンに見えますので、ビジネスでも使いやすいです。また、プライベートでは、ジャケット単品でも様見えする色の奥行き感がありますので、ちょっと遊び心あるソラーロ濃紺で楽しんで着てください。

レディースの方へ
ソラーロの象徴カラーの薄茶で、ダブルスーツで、メンズライクに着こなして頂きたいです。
女性もカッコよく、メンズライクに見せたい方や、ジェンダーレスに見せたい方は、絶対とび抜けてカッコいいのでお勧めです。是非試してみて下さい。私はこの夏、パナマハットと共に着こなしたいですね。また単品で合わせるなら、ボトムは、グリーン系のスラックスやスカートも良く合いますので、是非興味のある方は試してみて下さい。

<7> LINEN WOOL(リネン ウール)

佐野
ヨシムラ東京店SHOPMASTER:佐野オススメ商品
生地品番:X22-3327~X23-3422
WOOL 88% LINEN 12%
目付:250g/m
シングルスーツ:本体価格 63,000円(税込69,300円)
ジャケット:本体価格 47,250円(税込51,975円)

復元力、柔軟性に富んだウールと独特のシワ感と通気性の良さが特徴のリネン
この異なる素材をそれぞれ良いトコ取りした《リネンウール》は、ビジネスシーンでのカジュアル化が進むこのご時世で、より一層需要の高まりを見せる『セットアップスーツ』『ジャケット』に最適なファブリックです。

少しハリのある繊維、リネンがブレンドされることによりややザラリとした肌触り (シャリ感)になるため、リネン本来の特徴である通気性の良さに加え、汗をかいた肌に直接生地が触れないようにするという暑い夏に嬉しいメリットがあります。またウール100%では味わえないリラックス感のある風合い (独特のシワ感)が生地の表面に現れることで春夏らしい装いにグッと近づき、季節感のある着こなしを表現できるのもgoodポイントです。
 
しかし、基本的にリネンのような植物性繊維は伸縮性が無く、ストレッチ性に乏しい側面があります。このデメリットをカバーしてくれるのがウールです。
ウールは柔軟性に優れておりますので、リネン生地では味わえないしなやかで柔らかい着心地を得ることが出来ます。また、リネン100%だとカジュアル度がかなり高くなってしまいますが、ウールが入っていることでフォーマルさを上手く調和決してカジュアル過ぎない絶妙な着こなしをお楽しみいただけるのも魅力の一つです。
 
今回は、コーディネートしやすい明紺、紺、ブラウン、ベージュの無地4色をご用意しました。
 
ジャケット単品でのお仕立ても良いですが、セットアップで持っておけばジャケットとスラックスの単品使いとしてもお使いいただけますので、コーディネートの幅がグンと広がることから、この《リネンウール》では是非スーツでお仕立てすることをオススメします。

 

●おすすめ仕立て●
ビジネススタイル

ビシッとし過ぎず、カジュアルになり過ぎないスーツをお求めの方は、ビジネススーツの王道色である X22-3327明紺 X22-3328紺が最適です。
ただ、生地だけ見るとカジュアルな雰囲気が少し勝っていますので、仕立てるデザインを間違えると、リネンのカジュアル感が悪目立ちした印象に映ってしまいます。
そのため、デザインは極力ベーシックなものにするのがオススメ。シングル2Bにフタ付き水平の腰P、ベルトループ付きのワンタックなどなど、生地の風合いで十分リラックス感は醸し出せるので、しっかり落ち着きのある仕様を選ぶよう心掛けましょう。

ビジカジ・プライベートスタイル

職場のドレスコードの自由度が高い方、カジュアルに重きを置いたセットアップ、ジャケットをお求めの方にはX22-3327ベージュX23-3422ブラウンが大変オススメです。
ウールがメインで入っている分、どこか引き締まったような印象もありますが、デザインやサイズ感を工夫すれば、カジュアルアイテムとしてしっかり重宝します。
ジャケットは、やはりパッチポケット肩のパットを抜いたマニカカミーチャなど軽快でスポーティーなデザインがいいですね。よりリラックス感のあるなスタイルになりますよ。
ビジネスではリネンやリネン混のYシャツを、プライベートでは白のカットソーなどを合わせて春夏らしい爽やかなコーディネートを目指しましょう。
スラックスは、思い切ってベルトループを外し、タックはツータックorBOX裾はダブルがオススメです。サイズ感は、スーツのようなスタイリッシュなシルエットではなく、全体的にゆとりを多く入れたものにすると、よりデザイン性の高いスラックスになりますよ。

<8> 葛利毛織 WOOL TONIC / KID MOHAIR

佐野
東京店SHOPMASTER:佐野オススメ商品
シリーズ:WOOL TONIC / KID MOHAIR
生地品番:P22-5202~P22-5204/ P22-5205~P22-5208
WOOL 100%
目付:400g/m / 236g/m
シングルスーツ:本体価格 63,000円(税込69,300円)

あの【ションヘル織機】でお馴染、日本屈指の老舗毛織メーカー『葛利毛織』より今季は2種類の生地をご用意しました。

まずは、《WOOL TONIK》 (ウールトニック)
こちらは、縦糸と緯糸ともに強撚糸を使用し、敢えてシャリ感を出す方法で織り上げられた通気性抜群のファブリックです。
一度触ればお分かりいただけますが、かなり目が粗く(ドライタッチ)、一目で通気性が良いのは一目瞭然。一発で夏に相応しい清涼感のあるファブリックであると感じていただけるかと思います。
また、強撚糸(ポーラ糸)を使用していることで、国産らしいしっかりとしたハリコシとずっしりと重みのある風合いになってますので、ハードユース出来る耐久性と仕立て映えする重厚感を味わっていただけるのも魅力です。
今季は、濃紺・チャコール・黒の無地1色ずつとベーシックなものをご用意しましたので、スーツはもちろん、ジャケット単品使い(特に紺ブレがオススメ!)など、この《WOOL TONIK》で様々なお仕立てをお楽しみください。
 
続いて、《KID MOHAIR》 (キッドモヘア)
キッドモヘアとは、1歳未満のアンゴラヤギの産毛から刈り取った希少繊維で、ウールトニックの生地感とはまた違う、繊細で柔らかいシャリ感、ドライタッチが特徴です。また、粒立ちのある金属の様なキラキラとした光沢感も特徴ですので、どうしても光沢が出にくくなってしまう春夏物の平織生地でも高級感のある艶をプラスしてくれます。
そんなキッドモヘアが21%混紡と贅沢に使用されているこの葛利毛織/キッドモヘア は、しっかりとしたハリコシがありながらナチュラルなモヘア独特の柔らかさ、シャリ感、光沢感を味わうことが出来ますので、仕立て映えした清涼感溢れる上品なスーツスタイルをお楽しみいただけます。
今季は、比較的ビジネスでもお使い頂きやすい濃ブルーグリーン・明紺と、少し変わり種茶(玉虫)・ベージュの計4色をご用意しました。
夏でもスーツ必須のビジネスマンの方やひと癖あるスーツをお求めの方は、是非一度《KID MOHAIR》をお試しください。

 

●おすすめ仕立て●
WOOL TONIC

トニックは国産らしい非常に堅牢な作りですから、ベーシックなスーツを仕立てるには持ってこいのファブリックです。ただ、上記でもお伝えしたように、トニック特有の見た目・風合いからジャケットとして活躍してくれる万能アイテムにもなりますので、単品使いも可能なジャケット仕様のスーツを仕立てることをオススメします。
ジャケット仕様と言っても、ビジネス向け?カジュアル向け?とニーズの違いでデザインもかなり変わってきますので、そこは我々スタッフにご相談いただきますと適切なご提案をいたします。(もちろん、ジャケットの仕様に合わせてスラックスデザインのご提案も差し上げます)
もし、ジャケット単品でのご注文でデザイン等をお迷いの方は、是非王道の定番アイテム《紺ブレ》をお仕立てください!

KID MOHAIR

キッドモヘアは、主に盛夏用ビジネススーツとしてお選びいただくことが多いですが、モヘアの持つシルバーのような上品で美しい光沢感から、華やかなフォーマルシーン用のスーツとしても非常に活躍します。
華やかな場といってもシチュエーションは様々ですが、少しかしこまった場ではP22-5205濃ブルーグリーンのようなダークトーンでエレガントな装いを、特にドレスコードフリーな場ではP22-5207茶(玉虫)で個性的な装いにするのがオススメです。
上着のデザインは、P22-5205濃ブルーグリーンであれば、シンプルにシングル2B 、もしくはダブル6×2 。P22-5207茶(玉虫)であれば、少し遊びを効かせたシングル3B段返りが良いでしょう。
スラックスは、両者共にタック入りのベルトループなし(ベルトレス仕様)、サイドには飾り尾錠を付けてドレッシーなスタイルがオススメですね。
サスペンダーなんかも付けると、これはもうどことなくクラシカルで粋なスーツスタイルの完成です。是非この機会にチャレンジしてみてください。

GOLD LINE Functional(機能性)

<9> SPORTEX マルチギア

南浦
大阪店SHOPMASTER:南浦オススメ商品
生地品番:X23-3417~3421
ポリエステル85% ポリウレタン15%
目付:148g/m
シングルスーツ:本体価格 53,000円(税込58,300円)
ジャケット:本体価格 35,000円(税込38,500円)
パンツ:本体価格 18,000円(税込19,800円)

春夏のビジネスカジュアル用ファブリックとして必要不可欠、人気絶大、確たる地位を築いた機能性素材でありますが、今シーズン新たな素材が仲間入りを果たしました。
その名も《SPORTEX マルチギア》
初めての取り扱いとなりますので、まずはその素性をご説明致しますと....
一番の謳い文句は【白でも透けない!?超多機能素材】
備わっている機能は....
 
1.透湿性  2.撥水性
3.接触冷感 4.洗濯機洗い可能
5.防シワ性 6.紫外線防止
7.防透け性 8.2WAYストレッチ

 

どれも夏用アイテムに備わっていると嬉しいモノばかり。
その中でも特に注目すべき機能は2の撥水性と3の接触冷感と7の防透け性でしょう。
紫外線防止(UVカット)だけでもかなり涼しく着ることが出来るのに、生地そのものがひんやりと冷たく感じるというのは、夏場外回りが多いビジネスマンにとって最適な機能と言えますね。
 
7の防透け性については、やはり夏場はホワイトボトムを1本は持っておきたいところ。
しかしこれまでの素材はポケットの袋地や脇のインナーが透けてみえて、ちょっと野暮ったく感じていた方も多いのではないでしょうか。
 
それを改善したのがこの《SPORTEX マルチギア》しかも撥水性をも備えているので汚れが付きにくく、しかも洗濯機洗いが可能ということはガンガンに着ても安心安全。
特に撥水性は画像を御覧頂ければお分かりの様に完全に水を弾いています。
これだけ強力に弾くのであれば梅雨時には心強い限りですよね。

そもそも機能性素材はリモートワークに代表されるようにビジネスシーンが大きく変化し、それに伴って注目されるようになりましたが、これまでは家の中でリラックスして着れるようストレッチ性が重視されておりました。 
そこから更に様々な機能が追加され、今では化学繊維系素材だからこそ成し得るスーパーが付くほどハイブリッドなファブリックへと変身しました。
機能性だけを見るとこの《SPORTEX マルチギア》、ほぼ機能性素材の最終形と言っても過言ではないでしょう。
 
’23S/S はデビューシーズンとなりますので、まずは如何様にでも料理(仕立て)が出来るよう、ベーシックどころのカラー5色をご用意致しました。
定番のネイビー、ベージュに、ブラック、ホワイト、トレンドに敏感な方からの支持が増えてきたグリーン
ウールトロピカル調の仕上げとなっておりますので、スーツでも、ジャケット及びパンツ単品でも何でもOKな懐の深いファブリックです。
新しいモノ好きの方は一足早くこの《SPORTEX マルチギア》お試しください!

 

●おすすめ仕立て●
For ビジネス
X23-3417(ネイビー)3419(ベージュ)3421(ブラック)でスーツ上下

先述の通りこの《SPORTEX マルチギア》、風合いはウールライクであるので、ネイビーを始めとするベーシックカラーは是非共スーツとしてお仕立てすることをお薦めします。
但し仕立て方は従来のスーツの考え方では無く、あくまで着回し重視のジャケパンスタイルでまいりましょう。
例えばネイビーとベージュ、それぞれ上下で仕立ててジャケットとパンツを交互に着回したり、色違いであるホワイトやグリーンのパンツ単品を差し込んだりと、私の好きなフレーズである“1+1=3にも4にもなる”コーディネートが可能です。
仕立てですが、この《SPORTEX マルチギア》ポリウレタンが15%も混紡されているスーパーストレッチ素材ですので、攻めたサイジングでも全く問題ありませんが、だからといって極端なタイトシルエットは避けましょう。
ヒップや太股廻りは程よくゆとりを付けないと、あまりピッタリとし過ぎるのもちょっとレディスっぽくなってしますからね、その点はお気を付けて。

For スポーツ
X22-3418(グリーン)3420(ホワイト)でパンツ単品

この2つの色目、上下及びビジネスで着るにはかなり勇気が必要でしょうから、現実的にはやはりパンツ単品、加えてスポーツ(ゴルフ)用としてのお仕立てはいかがでしょうか?

従来のコットンストレッチ(綿98%、ポリウレタン2%)素材より遥かに伸縮性が高いので、日常使いとは異なった動きやすさが求められるゴルフ用としても十二分に対応可能です。
今回ご用意した5色の中でゴルフ用となると、グリーンかホワイト、特に今回の目玉機能である“防透け性”“撥水性”を最大限に体感出来るホワイトが一番のオススメです。

私もこれまで散々ホワイトの生地でパンツを作ってきましたが、ポケットの袋地や脇の縫い代が透けて見えるのが堪らなく嫌で、一度も履かず今やタンスの肥しになったパンツが何本あることか,,,,,
この“防透け性”のお陰でこれまでの悪夢から逃れられるのと思うとこんな嬉しいことはありません!

また撥水性のお陰で水だけでなく汚れも弾いてくれる上に洗濯機洗いもOKとなれば、ラフやバンカーといった何かと汚れやすい場所からのショットも全く怖くなくなりますね。
ひょっとすれば汚れるのを気にせずに思い切りスイング出来るので、このパンツのお陰でリカバリーショットが上達するかもしれませんよ
そんなことは無いか笑

デザインはチノパンと基本同様でいいでしょう。
スラックスライクにならないようにクリース(折線)は入れず、裾もシングルで三つ折りのミシンタタキで。
サイドポケットを横L型(ノータックに限る)にするのもゴルフ用だとアリかと思いますが、特にホワイトは普段使いももちろんOKですから、その辺りも考慮すれば従来のナナメかストレートがオススメです。

<10> COOLDOTS ミニリップストップ

河本
ヨシムラ東京店スタッフ:河本オススメ商品
生地品番:X23-3401~X23-3406
POLYESTER 100%
目付:104g/m
シングルスーツ:本体価格 53,000円(税込53,300円)
ジャケット:本体価格 35,000円(税込38,500円)
スラックス:本体価格 18,000円(税込19,800円)

至り尽くせりなハイブリット機能を備える機能性素材『COOLDOTS』 (クールドッツ)より、新たなシリーズが仲間入りしましたのでご紹介いたします。

まず、クールドッツとは、特殊なドット状の空間を空けて織られたことでできる無数の小さな穴が特徴で、汗をかいても蒸れた熱気をこの穴から排出し、またその穴から冷たい冷気を取り入れることが出来るといった通気性・快適性に優れた生地です。
また、360°のストレッチ性に加え、防シワ性・軽量性・ウォッシャブルまでも備わっていることから、まさに暑さの厳しい夏の季節に必要不可欠なファブリックであると言えます。
 
そんなクールドッツの新シリーズ。
それが、、、《COOLDOTS ミニリップストップ》です。
 
特徴は、クールドッツの特許技術により非常に細かい通気孔でリップストップを表現されているところ。
リップストップとは、主にコットン、ナイロン、ポリエステルなどの素材に、強度が高く太い糸(リップストップナイロン)または複数に撚った糸などを格子状に織り込んだ高強度の織物のことです。
この構造によりほつれくく、また破れにくいといった高強度の生地になります。
※もともとは、第二次世界大戦中にアメリカで軍服やパラシュートの強化の為に開発されたものですが、今はテントやリュックなどのアウトドア製品に使用されることが多いです。
 
このように、リップストップは本来であれば異素材を組み合わせて作られるものです。
ただ、クールドッツ・ミニリップストップは、異素材を使用せずポリエステル100%で作られているため、従来のクールドッツの機能は残したまま、リップストップの機能が加えられているところが最大の魅力です。
この生地の良さを一番体感出来るのは、やはりこれからの季節のマストアイテムとなるスラックスではないでしょうか。
 
クールドッツを既にお仕立て頂いた方はお分かりかと思いますが、このようなハイブリットの機能性素材は、本当に驚くほどの快適さですので、ついつい着用頻度が高くなってしまいますよね。ただ、この着用頻度が高くなればなるほど、どうしても痛むスピードも速くなり、ほつれや破れのリスクが大きくなります。
ただ、このクールドッツ・ミニリップストップであれば、そのほつれや破れの心配はありませんので、気にせず毎日快適にご着用いただけます
ここまで嬉しい機能が満載の生地、もう仕立てるしかありませんよね!
 
今回は、スラックスはもちろん、スーツやジャケットでもお仕立ていただきやすい無地5色をご用意。

これまでのクールドッツを更に進化させてた超ハイブリットな機能性素材《COOLDOTS・ミニリップストップ》でこれから始まる暑い夏の季節を乗り越えましょう!

 

●おすすめ仕立て●
【単品スラックス】

従来より取り扱っているクールドッツでは、今年もカジュアルな柄を沢山ご用意しております。ですので、これらの生地で仕立てるパンチの効いたカジュアルスラックスをご提案したいところではありますが、せっかく新シリーズのクールドッツ・ミニリップストップをご紹介しましたので、今回はミニリップストップの生地の中からスラックスにオススメなものをご提案したいと思います。
今回ご用意しましたのは全て無地ですので、すべて単品スラックスとしてお使いいただきやすいのですが、その中でもオススメなのがX23-3404無地モカ(ベージュ)とX23-3405無地白です。
どちらも夏に相応しい爽やかなお色目であり、スラックス単品でしっかり様になるのが魅力的なポイント。また1本持っておけば、ジャケットにもバッチリ合わせることが出来ますので、様々な着こなしをお楽しみいただけます。ビジカジ用、プライベート用にお使いいただけることはもちろん、快適性、360°ストレッチによる動きやすさからゴルフパンツのようなスポーツ用としてお仕立てされるのもオススメですよ。

【セットアップスーツ】

ここ最近は、ビジネスシーンでのドレスコードフリーがさらに進み、より一層カジュアルで楽な装いでの出勤がOKとされています。ただ、一様仕事着ですから、楽なのがいいけど見た目はカジュアルになり過ぎないスーツが好ましいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメの生地が、X23-3401無地の濃紺とX23-3402無地グレイです。
やはり見た目はウール100%のものに比べカジュアルな印象に映りますので、どうしてもセットアップスーツのような感覚にはなってします。ただ、濃紺やグレイと言ったシックなお色でお仕立ていただきますと、かなりカジュアル感が緩和されますので、楽で快適なセットアップスーツとして十分ビジネスの場でもご着用いただけるようになります。
ですので、デザイン・シルエットもなるべくベーシックなスーツ仕様で、落ち着いた印象になるようにまとめましょう。

<11> 2WAY STRETCH TWILL

富田
ヨシムラ東京店スタッフ:富田オススメ商品
生地品番:X23-3407~X23-3410
ポリエステル86% ポリウレタン14%
目付:146m/g
シングルスーツ:本体価格 53,000円(税込58,500円)
ジャケット:本体価格 35,0000円(税込38,500円)
スラックス:本体価格 18,000円(税込19,800円)
コート:本体価格 60,000円(税込66,000円)

一言で言うと、非常に伸びる生地です。
タテにもヨコにも、そして左右斜め方向にも360度。
こんなに伸びる生地をご紹介するのは前例がないほどです。
 
通常スーツを仕立てる生地は、取り扱いに気を使うもので、シーズンオフにはクリーニングに出しに行ったり取りに行ったりと面倒な上お金もかかります。
 
しかしこの生地の機能面を言えば、水洗い可能、防しわ性、2WAYストレッチといい事尽くしの3拍子。気軽に使えて、穿けて、家庭洗濯も可能と嬉しいことがいっぱいです。
 
オーダーで仕立てるものが自宅で洗えるなんて、信じられませんよね。シワにもなりにくく、ストレッチが効いているため、今までのスーツ素材とは、全く反対の機能が備わっています。
 
気軽に着れて(穿けて)、気軽に洗える。
普段使いの他、またアクティブに外へ遊びに行く時も大いに活用できるので、今までにはないストレッチ感を、是非オーダーでお試しください。

そして今回ご用意した色は、ベーシックカラーの濃紺、紺、黒と、挿し色のサックスブルーの計4色展開です。スーツやセットアップ、又はストレッチ効果を活かして、少し細めのスラックスを仕立てるのもお勧めです。

 

●おすすめ仕立て●

男女問わず全ての方へ
サックスブルーで仕立てる スプリングコート(ロングジャケット)

なかなか、ライトグレーやこのサックスブルーは、弊店の取り扱いとしては少ないカラーです。
だからこそ、希少な色でスプリングコートをお仕立てしてみませんか。
春から着るには相応しい色目です。色の効果を利用して、心も軽く前向きになれる色です。

男女問わず全ての方へ
タイトシルエットで仕立てるカジュアルセットアップスーツ

2WAYストレッチの効果を存分に活かすなら、上衣はやや攻め気味のゆとりで、タイトシルエットにして、カジュアルに羽織ってみて下さい。メンズの場合は、更に裏仕様をアンコン仕立てにすると、軽さも活かせてよりコンパクトな着心地になるでしょう。
そしてボトムも同じく攻め気味の通常の太腿周りのゆとりをやや狭くして、膝回り~裾巾にかけての絞りを強めで、綺麗目スラックスからカジュアルパンツ~へ変換する見せ方も素材の特徴を活かせるのでお勧めです。オーダーでありながら、スポーティーな見せ方もできるので、是非、どんな着こなしにしたいか、生地を触ってイメージしてください。

 

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