常に最高級の原料を使用し、最新設備と技術に基づいた一貫体制の下で生産されるこだわりの生地、イタリア屈指の最高級生地メーカー「フラッテリ・タリア・ディ・デルフィノ（略称タリア）皆さんはもう覚えていただけましたでしょうか？
今年の春夏から取り扱いを開始し、もうすでにお仕立ていただいた方も多く、この生地の色柄、質感、デザインは、早くもファンを獲得し、ゼニア、ロロピアーナを抑え当店イタリア生地人気No１になりつつあります。

イタリア生地と言えば、艶があり、柔らかく、軽く着心地の良さが特徴ですが、その反面シワが入りやすく、デリケートで耐久性に欠けてしまうのが弱点でもあります。
しかしこの「タリア」は、イタリア独自の風合いを持ちながらコシがあり耐久性にも優れている織り方をしているので、シワにもなりにくく、また色柄にも雰囲気がよく出ています。（高級感溢れるしなやかな風合いと発色の良さ、そして華やかな色使いや上品な柄がこのタリア・ディ・デルフィノの特徴と言えます。）
ロロピアーナでは、ちょっと柔らか過ぎる、ゼニアだと少し重厚感があるなと感じる方には是非一度お試しいただくことをお勧めします。

本国イタリアでは、ゼニア、ロロピアーナより人気が高く、洒落者に愛されているこの、「タリア」。一度生地に触れていただき、お仕立て頂ければ、あなたも虜になること間違いなし。
人と差をつけたい方にもお勧めです。あなたも洒落者の仲間入りをしませんか？

1936年、イタリアのクアローナにて創業されたイタリアを代表するブランドです。日本国内では、イタリアブランドのゼニアと並び、幅広い世代の方々から人気を集めております。
こちらのブランドは、糸の原料となる繊維の生産から、紡績、そして生地を織り上げる工程、さらに製品化までを一貫して行うブランドです。
拘り抜かれた高い品質の生地は、キートンやブリオーニなどの世界的に有名なスーツブランドにも使われており、世界各国から絶賛されております。
生地の特徴は、「しなやか」、「艶やか」、「柔らかい」このようなワードを彷彿させる素材となり、スーツを仕立てた時、ロロピアーナ独特の上品な雰囲気を醸し出してくれます。
今回ご用意しましたコレクションは、「FOUR SEASONS Super130’s」と「Super130’s」 です。
「FOUR SEASONS Super130’s」は、その名の通り、春夏秋冬１年を通して着用できる素材ですが、日本の気候では夏以外の着用がオススメです。程よいハリ感と光沢感を兼ね備えております。
「Super130’s」は、生地表面に少し毛羽があり、見た目にも温かみのある素材となっております。ロロピアーナ特有のツヤ感を兼ね備えながらも季節感ある生地です。

1910年イタリア・トリヴェロで創業、糸の紡績及びファブリックの生産から始まったのが、今やイタリアの名門ブランドである“Ermenegildo Zegna”（エルメネジルドゼニア）。
今や既製品及び自社でのオーダーシステムも展開する一大ブランドとなったゼニアですが、世界に数あるブランドの中でもメンズファッションにのみ特化し、100年以上続いているのはおそらくこのゼニアだけではないでしょうか。
それは本当の質の良さを知るビジネスマン達に認められたという証拠に他なりません。
またファブリックの生産を行うミル（イタリアではラニフィーチョと言います）であるが故の新作生地の開発にも余念無く、常に業界に新しい風を吹き込んでいます。
今シーズンはフラッグシップラインである“TROFEO”（トロフェオ）、光沢感と堅牢性を兼ね備えた“ELECTA”（エレクタ）、ミルド調の風合いとクラシカルな柄が逆に新鮮に映る“Heritage”（ヘリテージ）の3種類をご用意致しました。
今回のおすすめの仕立ては年代別で無く、これらの３つのシリーズ、それぞれの特色を生かしたお仕立てをご紹介したいと思います。

1842年にジュールズ・ドーメルが繊維商としての歩みを始め、今年で175年となるフランスの服地マーチャントです。今も創業者一族(五代目)によって運営され所有されています。
世界で初めて生地の両端に耳文字を入れた(耳ネーム)生地を発表したことも有名で、1926年にロンドンのリージェント・ストリートに「ドーメル・ハウス」ビルをオープンし高級英国生地を手元に、世界的事業を一手に集約、ユニークなデザインを打ち出し革新的なコレクションを生み出しました。
AMADEUS(アマデウス) はドーメルのコレクションの中でも代表的な素材です。その名はモーツァルトからとられたようで、生地の耳ネームには音符♪が入っています。店頭で是非ご確認を。
AMADEUSは流行に左右されない、クラッシックさを大切にした、優雅なしなやかさ、
そして、原料選別と生産方法からもたらされる光沢、それと耐久性がある素材です。
スーパー100`Sの厳選されたコームド(くし掛けを丹念に施し、短い繊維を落す作業)ウール原料のみを使用して、糸を作り丹念に織り上げています。
日常のお仕事は勿論の事、パーティー等でも十分ご使用頂けます。
今回6マークご用意いたしました。
無地系3マーク・ストライプ2マーク・チェック1マークです。

2015年のデビュー以来、シーズンを追う毎にファンが増えつつある、日本毛織の“GOLDEN MAF”（ゴールデンマフ）
昨年に続き、私、南浦がご紹介させて頂くこととなりました。
このゴールデンマフ、何かとゼニアのフラッグシップであるTROFEOと比較されることが多いのですが、確かにドレープ感やぬめり、光沢etcほぼ同レベルと言っても差し支えありません。
ただ最も大きな違いは目付（1m当たりの重量）がトロフェオが250gであるのに対し、このゴールデンマフは300gと、高品質の原毛を非常に贅沢に使用している点にあります。
この目付が重いということは、生地が肉厚であるということであり、当然暖かく着ることが出来るという利点がありますが、それ以外に重みで生地が下に引っ張られることにより、縦のラインが綺麗に仕立て上がるという利点があります。
目付が軽く、薄い生地は柔らかなシルエットが表現出来る利点がありますが、このゴールデンマフの一番の利点は、この目付の重さによるラインの綺麗さであると私は考える次第です。
是非2017秋冬のファーストスーツはこのゴールデンマフを強くお薦め致します。

日本で最大の毛織物産地として有名な「尾州」。木曽三川の豊かな水に恵まれ、古くより繊維産業の栄えた愛知県一宮市に、創業100年、国産ブランドの代名詞である葛利毛織をご紹介します。
何を隠そう、私の出身地が愛知県ということもあり、個人的にも非常に思い入れのあるブランドでございます。
日本国内のみならず、世界の名だたる海外ブランドを魅了し続けるその特徴は、なんといっても、「ションヘル織機」という低速織機で織り上げた昔ながらの目付のしっかりとした風合いの生地、そして、やはり「MADE IN JAPANクォリティー。尾州織物工場としては最も早い時代（大正元年）に創業したその歴史が物語るよう、品質は他のどのブランドにも引けを取りません。
ションヘル織機で織られた生地は、生地を織る際に空気を多く含み、目付の重さを感じさせず、またその目付から生み出される、ナチュラルストレッチも魅力の一つです。
生地は、定番色柄の物から、上質なタスマニアウールをブレンドしたしなやかな生地、さりげない艶感を醸し出す、Wool＆Silk、また、Super１４０‘ｓの上質なフランネルとバリエーション豊富にご用意しました。
どの年代の方にも使いやすく、末永くご愛用いただけます。
日本が誇る品質、伝統を是非肌で感じてください。私自身も愛用中です！

日本では、有力セレクトショップのオリジナルスーツや大手アパレルのナショナルブランドスーツに使われている素材としてとても有名で、自他共に認めるイタリアの代名詞的存在のミル。紡績、製織、そしてプレタポルテに至るまで、一貫紡の名にふさわしい事業を展開しています。
お得意の毛足があるふんわり調のソフトなサキソニーフラノシリーズや、細番手の原毛を丁寧に織り上げ、行き届いた仕上げによって光沢感のある出来映えにしたスーパー〇〇'sシリーズには、高いコストパフォーマンスを感じます。
そんなキャノニコの生地から、今シーズンのビッグヴィジョンは２つのクォリティで１５柄を揃えました。シッカリ感のある織りと光沢感のあるクリアな仕上げが特徴のスーパー110'sを10柄、毛足が有ってふんわりとした手触りで暖かそうなスーパー120'sを５柄の計１５柄です。クラシコスタイルにもブリティッシュスタイルにも、晴れ着にも、あなたの想いを載せてカスタマイズしてください。

1865年、イタリアのウール産地・ビエラ地区にて創業された歴史の長い名門服地のブランドです。
こちらのブランドは、原毛の買い付けから生地に織り上げるまでの工程を全て一貫して行っており、素材に対しての拘りと、徹底的に管理された生産工程で常にトップの品質を保ち続けております。
また、拘り抜かれた素材でありながらも、コストパフォーマンスに優れており、この点からも幅広い世代の方々から人気を集めております。
イタリアブランドの入門編としてもオススメですので、是非お試しください。
今回ご用意しました色柄は、全10品番で、定番のストライプ柄や、クラシックな雰囲気漂う格子柄等、ご着用シーンに応じてお選び頂けます。

ANGELICOは北イタリア ビエラにあり、1950年に創業した機織りメーカーです。
機織りメーカーとしての歴史は浅いかと思いますが、1960年よりオリジナルコレクションを始めその後、紡績・染色・整理を備え一貫生産を成し遂げました。
高い専門性と新技術をそなえ、小回りが利く中堅規模メーカーで有名ブランドから高い評価を得ています。イタリア伝統の風合いにハリとコシが有り、仕立て映えのするスーツが仕上がります。
生地に対する拘りや探求心があり、品質管理にも長けています。コストパフォーマンスの高いANGELICOを是非お試しください。
今回、10マークご用意いたしました。無地系3マーク、ストライプ系7マーク。

19世紀初めイングランド北部ヨークシャー州ブラットフォードにて創業。数少なくなった英国の毛織物メーカーです。
クラフトマンシップを追求し、手間と時間をかけて熟練した技術を注ぎ込んだ服地を生産しています。
ハリとコシの強さに適度なソフト感がありネオブリティッシュ・クラシコスタイルなどオールラウンドに使用できる生地を提供しています。シワにもなりにくく、ある程度ハードなご使用にも対応できるのが魅力ですが、基本的なケアは必要なことも忘れずに。
今回、10マークご用意いたしました。無地系5マーク、ストライプ系3マークグレンチェック系2マーク。

長年続く「オーダースーツのビッグヴィジョン」オリジナル企画は、日本の数少ない毛織物産地として有名な愛知県一宮市の伝統ある織物工場と組んで、原料の糸から色柄を決するデザインの組織までもコントロールして「熱い思い」を込めて作り上げた品です。
品質と色柄のデザイン、それにオーダースーツの価格としてはとてもお求めやすい価格帯が好評で、ベーシックなスーツを好むビジネスマンを中心に、オーダースーツが初めてのヤングからコストパフォーマンスにシビアなベテランビジネスマンまでの幅広い年代層に人気のシリーズです。
2017-18秋冬コレクションは全34柄を取り揃え、例年以上に質量とも充実した品揃えを用意することが出来ました。
ネイビーやグレーなどの定番無地シリーズから人気のペンシルストライプ、ピンストライプはナローからセミワイドなデザインまで、またトレンドの英国調格子柄も取り揃えファッション性を求める方にもきっと満足して頂けます。
基本色のネイビー、グレー、ブラックの無地やピンストライプを1着づつワードローブに揃えようとしているビジネスマンに比較的低い予算で揃えられる、おすすめのシリーズです。

今夏、某大手総合商社が“脱・スーツデー”として、毎週金曜に限ってジーンズもＯＫというカジュアルデーをスタートさせました。
流石に最初は驚きましたが、ビジネスシーンにおいてはカジュアル化が進んでいるのは周知の事実。
今後その流れは今後更に大きくなっていくことは間違いないでしょう。
となれば必然的にジャケットの需要は増して行くであろうということで、ここではおすすめのジャケットスタイルをご紹介したいと思います。
まず今回、ご用意したファブリックはイタリアを代表するラグジュアリーブランド“Loro Piana”、カジュアル素材を得意とする“E.THOMAS”、そしてハリスツィードと人気を二分する“MOON”の3種類です。
Loro PianaとE.THOMASはイタリアブランドらしい華やかな印象の格子柄が中心で、カシミアやシルクを混紡し、非常に軽く、柔らかな風合いの生地となっております。
反面、MOONは英国ブランドらしく堅牢な作りでありますが、前述のハリスツィードと比べると目付が軽く、ジャケットとして使い勝手の良いバランスの取れた仕上がり具合です。
この３者、性格も異なれば、表情もそれぞれ個性があります。
次ではそれぞれの特徴を活かした仕立て及びデザインをおすすめしたいと思います。

カシミアは「繊維の宝石」そんな言葉を皆さんも聞いたことがあるでしょう。

その理由は、毛が細く密度が高いがウールの約３分の１の重さと軽く、暖かく、上品な光沢もあり、肌触りが良いとされ、その高価さもあいまって「繊維の宝石」と呼ばれています。

また、原料となるカシミアヤギは、寒暖の厳しい環境の下で生きているために、表面は粗毛で覆われており、その下に柔毛が密生しています。この柔毛を春の毛の生え変わりのときに拾い集めるか、櫛で梳いて集めたもので、非常に手間がかかります。
さらに、1頭から150g-250gしか取れず、セーターを作るにはヤギ約4頭分の毛が必要なのです。
それでは、コートをお仕立てすると、いったい何頭分の毛が必要なのでしょう
想像するだけで、とてつもない量になりそうですね！
それ故に非常に希少で高価なのも納得できます。

そんなカシミアの素材で、世界最高と呼ばれているのが、「ロロピアーナのカシミア なのです。
ロロピアーナのカシミア生地の大きな注目ポイントは、生地の厚さ（目付け）で、通常で流通しているカシミアの目付けは４００ｇ前後ですが、ロロピアーナの場合は、なんと
４８０ｇと非常に厚く、贅沢に原毛を使っているのです！
この生地の厚さが、重厚感、温かみを産み最高級のコートを作り出すのです。

肌触り、独特のヌメリ、優雅な光沢はなんとも言えないラグジュアリー感で、これは是非手に取って体感していただきたい！
ベーシックな黒から、優雅な優しさを醸し出すキャメル、スタイリッシュなネイビー、威厳を感じるチャコールグレーと４色展開のご用意で皆さんをお待ちしております。