シングル?ダブル?如何いたしますか?
シングル?ダブル?如何いたしますか?
横浜店の佐藤(マリサポ)です⚽️
日々オーダーを承る際、ディテールを確認する中で、
「スラックスの裾口はシングル?ダブル?如何いたしますか?」
とお伺いしております。
昔は決まって「シングル」を選ぶ方が多かったように記憶していますが
このところ「ダブル」がかなり多くなってきております。
因みに私はダブル派です。
今回はスラックスの裾口についてお話しします。
それぞれの見え方や印象としては
シングルは足元がすっきりとして、ややフォーマルな印象なので幅広いシーンで使えるのが特徴です。
一方、裾に折り返しがあるダブルは、シングルに比べてカジュアルな印象やスポーティーな印象になります。
スーツスタイルやジャケパンスタイルにおいて選択肢のあるシングルorダブル
「裾口は、シングル、ダブル、どちらに致しますか?」とお伺いした際、初めてオーダーされる方はとても悩まれる方が多くいらっしゃいます。
さて、ビジネススタイルでの裾口は、シングルorダブル、どちらが良いのでしょうか?
モーニング、タキシードなどの伝統的な正装のスラックス裾口には折り返しはつかないのが一般的です。
このことから「ダブルはスポーティーな印象だから、ビジネススーツならシングル」といった考えをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、
ビジネススーツ自体が正装ではなく略礼装のため、ある意味正装に比べたらスポーティー&カジュアルであり、ダブルでも何ら問題はありません。また、アクティブに働くためのビジネススーツなので、スポーティーなダブルが良いとも言えます。
ダブル仕上げが生まれた起源は、色々な説がありますが
・英国紳士がニューヨークで行われる結婚式に参加するため会場に向かっている道中で突然の雨に見舞われ、裾が濡れたり汚れたりするのを防ぐためにスラックスを折り返したまま会場入りし、そのまま戻すのを忘れてしまった…。それを見た参加者が「これが流行のスタイルなのか!」と勘違いをして定着した、という説。
・競走馬オーナーである英国議員が雨でぬかるんだパドックで、裾がよごれないように折り返したスタイルが格好良かったことから、多くの紳士がひそかに取り入れはじめて広まった、という説。
・スポーツハンティングに熱中するスコットランドの貴族が裾をまくりあげたことが起源、という説。
いずれも泥ハネや濡れを防ぐためという共通点があります。
ダブルの幅は何センチにいたしますか?
シングルなら迷うことはありませんが
ダブルの場合、幅を何センチにしていますか?
昔は「3.5cm〜4cm」の幅がオーソドックスと言われていましたが、
最近のトレンドとしては少し太めの「4.5~5.0cm」です。
太い幅に仕上げる場合は、全体のバランスが崩れないように注意しながら調整していきますが、身長や足の長さ、スーツスタイル、合わせる靴のタイプ、好みなど個人差がありますので、4.0cmくらいがオススメです。
ちなみにスナップボタンで留める方法と糸で留める方法がありますが、当社はスナップボタンで留める仕上げです。上から見下ろすとボタンがチラリと見えますが、スナップボタンを外せばたまったゴミやホコリを払いやすいので実用的です。
ということで
少々ダブル推しな内容になってしまいましたが、シングル、ダブルはお好みでお選びください。
因みに、これからの季節は汗ばむ時期なので、特にボトムは消耗度が激しくなりがちです。お選びいただきました生地に奥行きがあれば、スペアパンツもお作りできます。
見分けをつけるためにも、裾口をシングル、ダブル、と1本ずつ作られてみては如何でしょうか?
皆様のご来店をお待ちしております。
…………………………………………………………………
メンズ&レディースオーダー承ります。
日程により
レディース採寸スタッフが不在の場合もございます。
事前にご予約頂けますと幸いです。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
…………………………………………………………………
カテゴリ
アーカイブ
-
- 2024
- 2023
- 2023年12月 (171)
- 2023年11月 (153)
- 2023年10月 (144)
- 2023年9月 (121)
- 2023年8月 (127)
- 2023年7月 (151)
- 2023年6月 (117)
- 2023年5月 (133)
- 2023年4月 (131)
- 2023年3月 (113)
- 2023年2月 (113)
- 2023年1月 (117)
- 2022
- 2022年12月 (168)
- 2022年11月 (163)
- 2022年10月 (172)
- 2022年9月 (136)
- 2022年8月 (163)
- 2022年7月 (159)
- 2022年6月 (127)
- 2022年5月 (127)
- 2022年4月 (125)
- 2022年3月 (96)
- 2022年2月 (145)
- 2022年1月 (120)
- 2021
- 2021年12月 (164)
- 2021年11月 (137)
- 2021年10月 (175)
- 2021年9月 (135)
- 2021年8月 (127)
- 2021年7月 (133)
- 2021年6月 (132)
- 2021年5月 (110)
- 2021年4月 (147)
- 2021年3月 (105)
- 2021年2月 (137)
- 2021年1月 (116)
- 2020
- 2020年12月 (148)
- 2020年11月 (138)
- 2020年10月 (117)
- 2020年9月 (127)
- 2020年8月 (138)
- 2020年7月 (170)
- 2020年6月 (120)
- 2020年5月 (93)
- 2020年4月 (104)
- 2020年3月 (113)
- 2020年2月 (112)
- 2020年1月 (71)
- 2019
- 2019年12月 (92)
- 2019年11月 (88)
- 2019年10月 (120)
- 2019年9月 (91)
- 2019年8月 (88)
- 2019年7月 (112)
- 2019年6月 (120)
- 2019年5月 (83)
- 2019年4月 (107)
- 2019年3月 (95)
- 2019年2月 (111)
- 2019年1月 (67)
- 2018
- 2018年12月 (109)
- 2018年11月 (94)
- 2018年10月 (94)
- 2018年9月 (135)
- 2018年8月 (108)
- 2018年7月 (72)
- 2018年6月 (117)
- 2018年5月 (113)
- 2018年4月 (114)
- 2018年3月 (117)
- 2018年2月 (97)
- 2018年1月 (76)
- 2017
- 2017年12月 (126)
- 2017年11月 (119)
- 2017年10月 (97)
- 2017年9月 (78)
- 2017年8月 (103)
- 2017年7月 (125)
- 2017年6月 (97)
- 2017年5月 (133)
- 2017年4月 (119)
- 2017年3月 (72)
- 2017年2月 (123)
- 2017年1月 (81)
- 2016
- 2016年12月 (120)
- 2016年11月 (97)
- 2016年10月 (110)
- 2016年9月 (110)
- 2016年8月 (109)
- 2016年7月 (112)
- 2016年6月 (103)
- 2016年5月 (98)
- 2016年4月 (89)
- 2016年3月 (93)
- 2016年2月 (95)
- 2016年1月 (47)
- 2015
- 2015年12月 (56)
- 2015年11月 (51)
- 2015年10月 (34)
- 2015年9月 (37)
- 2015年8月 (37)
- 2015年7月 (44)
- 2015年6月 (31)
- 2015年5月 (24)
- 2015年4月 (29)
- 2015年3月 (28)
- 2015年2月 (20)
- 2015年1月 (15)
- 2014
- 2014年12月 (19)
- 2014年11月 (20)
- 2014年10月 (20)
- 2014年9月 (18)
- 2014年8月 (17)
- 2014年7月 (16)
- 2014年6月 (25)
- 2014年5月 (16)