■ 裏地・釦サンプル追加しました！
最近はオーダースーツが一種のブームになっています。
ビッグヴィジョンのように老舗系のオーダースーツ専門店もあれば、２プライス店などの既製服業界からの参入組や新興ＩＴベンチャー系のオーダースーツ店も増えてきました。
そんな人気のオーダースーツですが、読者の皆さんはオーダースーツのどこに魅力を感じられますか？
自分の体型にあったスーツが作れる？
自分の好きな色柄・デザインのスーツが作れるから？
大きなところでは↑の理由の方が多いと思います。
でも、最近はそれだけでもありません。
どんなニーズがあるかというと、『自分らしいスーツを作りたい！』というニーズ。
それは、先述の自分の体型、好みの色柄・デザインも自分らしさですが、意外と注目されているのが、裏地や釦などの見えない、あるいはチラッとしか見えない部分へのこだわりなんです。
どうして裏地や釦にそんなにこだわるか？というとひょっとするとこれは日本人のアイデンティティーに関わってくるのかも知れません。
脱線しますが、裏地にこだわるのは、古くは江戸時代中期頃の倹約令に遡るとも言われています。
それは、倹約令で贅沢が出来なくなったとき、江戸の旦那衆はこぞって（見えない）裏地にこだわったという歴史があるからです。（ですから、和服の裏地は意外と派手で、ユニークな柄が多いです。）
そんな歴史があるからか、どうか分かりませんが、最近のオーダーブームではお客様の裏地や釦へのニーズが非常に高くなっています。
そこで、ビッグヴィジョンは２年ほど前にそれまで統一されていなかった裏地サンプルを全面リニューアルして、こんな裏地サンプルを作りました。
ビッグヴィジョン 新柄キュプラ裏地
これは、表裏使いできるものを含めると100柄近くある、他店にもなかなか真似のできないボリュームなのですが、実はこれを作ったとき、こんな声が上がりました。
グループ企業である青森工場の工場独自サンプルが必要ではないか？ と。
そう、青森工場にとってはお客様はビッグヴィジョンだけでなく、実は他の多くのオーダー店からも縫製のご依頼を頂いているんですが、青森工場にとってはお客様でもビッグヴィジョンにとってはライバルになるお取引先もあり、ビッグヴィジョンのサンプルを安易に、お取引先さんに譲ることが出来ないのです。
加えて、（これは、業界人は頷くと思いますが、）縫製工場は、意外とファッションの最先端には疎く、裏地・釦など在庫をリスクする物を持ちたがらない悪癖があり、トレンドにマッチした裏地を持っている縫製工場って意外とないんです。
そこで、今回は青森工場の裏地サンプルをリニューアルするという目的で、グループ内スタッフの協力の下、裏地・釦サンプルを作ることにしました。
構想から丸々１年。
ようやく仕上がった裏地、釦サンプルはこちら。
裏地はビッグヴィジョンではキュプラ裏地だけでしたが、工場の裏地はお取引先も多様化していることから、標準の裏地に加え、ポリエステルの柄物裏地など、ビッグヴィジョンにない物も加わっています。
また、釦もなかなか秀逸で、水牛釦調の釦に焼入れをした物や夏場に人気の貝釦でも従来にはない凝った色合い・柄を入れましたし、メタル釦も今風のシンプルでスマートな雰囲気の物にしました。
以下に画像等をまとめましたので、是非ご覧になってください。
■ 裏地
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キュプラ ジャカート
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■ ボタン
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メタル、本水牛
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■ 色糸
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ステッチ糸、ボタンホール色糸
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ご覧になっていかがでしょうか？
実際、縫製工場が作成した裏地・釦サンプルの中では質感、トレンド感、ボリューム感ピカイチだと思います。
ビッグヴィジョン全店で、この追加された裏地・釦サンプルはこの秋より使用可能ですので、オーダーの際には従来のキュプラ裏地サンプルに加え、工場裏地・釦サンプルも是非ご覧になってみて下さい。
オーダーの楽しみがまた広がるのではないでしょうか？