上質のジャケットでオフィス スタイルをスマートに!


着こなしのポイント ジャケット編:マニカ・カミーチャ(“楽”ジャケット)

 ゴールデンウイークも終わり、いよいよ本格的な夏の到来も間近となりました。新緑、つつじ、さつき と気持ち良い気候ですが、 皆様いかがお過ごしですか?
 環境省によりますと、今年2016年の“COOLBIZ”は 5月1日~9月30日 との事。そろそろ、夏の準備もかかせない時期ですね。「仕事柄、あまりラフな格好もできないし~ 少しおしゃれめで、誰にでも受け入れられるような服装が良いな。」と、夏のオフィス スタイルを悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。

 そこで今回は、 アンタイドでも(ネクタイをしなくても)スタイリッシュに決まり、 パンツ コーディネートを多彩にお楽しみいただけるジャケットのワンランク上の仕様をご紹介いたします。
 今年の夏は、上質のジャケットをオフィスにご用意ください。暑い通勤時はシャツ&パンツ、ご来客時には麻のネクタイでご対応と、快適でスマートなオフィス ファッションでお過ごしいただけます。

 マニカ・カミーチャ(下記注1)、センツァ・インテルノ(下記注2)ジャケットの仕様を表すイタリア語です。聞いたことのある方も多くいらっしゃると思います。このような仕立ての技を駆使して作られた、軽く、涼しく、くだけすぎない洋服の顔を持ち、さまざまなシーンに活躍するサマー仕立ての上質なジャケットは如何ですか。百貨店のプレタポルテブランド、セレクトショップなどのインポートブランド等でも展開しておりますので、ご覧になられた方も多いとおもいます。


 私たちビッグヴィジョンはグループ内のハンドメイドのノウハウを活かし、テーラードならではの盛夏向け仕様のジャケット(“楽”ジャケット)を開発いたしました。スタイリッシュさと快適さを実現したこのサマージャケット仕様のポイントをご説明いたします。

 オーダーされるときの参考にしていただければ幸いです。

注1:Manica Camicia:マニカ・カミーチャ
イタリア語で「雨降り袖」という意味で、シャツの袖付けのように肩にギャザーを寄せて付ける技法のことです。袖山の膨らみが美しく、体の肩の動きに対する運動量と稼働域が広がります。イタリアのナポリのサルトが好んで用いる技法の1つです。

注2:Senza Interlno:センツァ・インテルノ
イタリア語でセンツァは「無」インテルノは「中身・芯」という意味で、肩パットや芯地を最小限に留めた軽い仕立てのジャケットのことです。着用者の体にぴったりと沿う立体的なジャケットが仕上がります。コチラも、イタリアのサルトが好んで用いる技法です。

着こなしポイントバックナンバー
→上着(ジャケット)のスタイリッシュな着こなし:サイズ編
→ボトム(スラックス)のスタイリッシュな着こなし:サイズ編
→スーツスタイル着こなしのポイント サイズ編:ベスト Vest(ジレ Gilet)
→スーツスタイル着こなしのポイント 服地編:イタリア
→スーツスタイル着こなしのポイント 夏編:ウォッシャブルスーツのメンテナンス

■スタイリッシュと快適さを実現する 5つのポイント
① 肩周りや胸の辺りの美しいドレープ

 通常、肩パッドをはじめ、胸の増芯、ボリューム感を出すためのフェルト等々の副資材を入れることで肩や胸回りのボリュームを出しますが、それらを一切使わずにこのドレープ感を表現しています。
 マニカカミーチャ(雨降らし)と呼ばれる肩周りから、胸周りにかけてのフンワリ感をお楽しみください。

 

② ラペルからフロントカット前裾にかけての美しいライン

 ジャケットの顔となるのはやはりフロントのラペルから裾にかけてのロールとカッティングによる美しいカーブです。
 また、袖のシャープなラインも重要です。特に、第1ボタン近辺のラペルのロール感および裾に掛けてのラインで、高級感や色気を醸し出します。襟周りは一般に芯地がないとダランとしてしまいますが、そのようにならないところが技術の証です。また横からご覧頂いて、袖の細さ、いかがでしょうか? 長年のハンドメイド縫製の経験からファッショナブルである一方で、細すぎないバランスの良いサイジングがポイントです。
③ お尻を包み込むようなソフトなシルエット

 実験室にあるフラスコのような、腰回りにフンワリ感を持たせたシルエットです。 意識される方は多くないかも知れませんが、これに気付けばファッション感度は極めて高い方ですね。
 そう、クラシコイタリア的な男の色気を漂わせるポイントの一つです。
④ 肩や背中や袖など、フロント以外もピックステッチによる総ステッチ仕上げ

 クラシコイタリア的な味を出すために必要な無駄?とも感じられる、非常に手間のかかる総ステッチ。 縫い目を片倒しと呼ばれる手法により、見た目に段差が付いたような立体感と独特のメリハリを付けています。
 ジャケットならではの、一味違う遊び心とこだわり感を表現するステッチワーク、ご着用されている方の余裕、雰囲気を表現します。
⑤ 見えない裏まで表同様の入念な仕上げ

 Appleのスティーブ・ジョブズ氏が製品開発でこだわったのは、内側や裏側の見えないところの「美しさ」です。 この一枚仕立て“楽”ジャケットも、裏側の仕上げに拘り、表同様に一針一針入念に仕立てて、美しい出来上がりになっております。
 日常の動作の中で、パイピングされた裏地がさりげなく見えるのも、上質感を感じさせる大人のエレガンスでは無いでしょうか。
 ご案内してまいりました夏にうれしい“楽”ジャケット仕様、如何ですか。イタリアのサルト(仕立て屋)の技法を取り入れ より着易く、スタイリッシュなジャケット仕様です。
スマートなオーダージャケットスタイル


 今回は、マニカ・カミーチャ、センツァ・インテルノといった一味違うサマージャケットの仕様についてご紹介しました。
 私どもビッグヴィジョンではこの仕様を、オプションでご用意いたしております。ご発注いただく際に『“楽”ジャケット仕様』とご指定ください。ご案内いたしました盛夏仕様にてお仕立ていたします。

 価格的にも “楽”ジャケットならではの、センツァ・インテルノ(ノーパッド)仕様に加え、
大見返し仕立て  +5,000円  
総ステッチ    +4,000円
マニカカミーチャ +4,000円
といったオプションをセットし、+“楽”ジャケット仕様 10,000円とお得なセット価格をご用意いたしております。

 ロロピアーナのサマータイム、多彩なカラーバリエーションでご用意しまておりますストレッチコットン、といったお気に入りの生地でワンランク上の盛夏対応ジャケット仕様にて、オーダーしてください。無理してサイズを我慢しながら既製品ジャケットをお求めいただかなくても、お手ごろの価格でお気に入りの色、素材で、お客様のサイズでお作りいただけます。

 オーダースーツは、従来の様にサイズを合わせてお作り頂くイージーオーダー(サイズフィット)から、お客様のイメージ、スタイリングをオーダーして頂くビスポークテーラー(イメージフィット)へと変わってきております。これからも新しい機能を掲載した、スタイリッシュな商品を開発してまいります。夏もクールなテーラードファッションでスタイリッシュなファッションライフをお楽しみください。

 お客さまだけの1着をお仕立するオーダースーツ。ビジネスのユニフォームではなく、こだわりのスタイルを表現するファッションアイテムとしてご活用ください。これからも、お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

      MD 玉岡


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